もう…、幾度世界を渡っただろう。初めて渡ったのは何千年前だろうか… 自身の正確な年齢すら覚えていないというのに、身に付けた知識と力だけは忘れられず。 何も知らぬ、無知な頃には戻れない。内面は外面に引き摺られ、老いること無く。 死を覚悟した事こそあれ、実際には死なず。 幾度渡れば終わるのか、それすら分からぬ終わりの見えぬ旅路。 死なないよう生きてきた。幸いなのか、才能はとてもあったからどんどん力を手に入れた。 でも、それはやはり等価交換というのだろうか、得た分だけ失った。 世界を渡る度に新たな力を得て、それを繰り返した私は、長い年月分に見合うだけの巨大な力を得た。 おそらく、私が飛ぶ世界は“知っている”場合が多いから、私の知っている限りの世界、そのどの世界でも私は死なないだろう。 さて、次はどの世界に飛ばされたのだろうか? ───────────── 不老主人公。不死じゃないけど不老。 多重トリップをしまくった所為で最強な主人公、これで海賊とかに飛ばされると私は楽しい。 ・ [*前] | [次#] ページ: |