人類最響の私見思考





無月 千里(ナツキ センリ)

零崎 無織


≪人類最響の絶対者≫

全ての存在に影響する存在。

≪人類最孤≫でもある。


零崎 無織…≪錯誤-バッドコミュニケーション-≫
無月 千里…≪詩的偽装-プラスチックパルス-≫

チーム:無月千里…≪欲望という名の本能-スーサイダルプレジャー≫の≪殲滅-トラッシュ-≫

≪矩形審問官-ジャッジメント-≫
≪渦状奇譚-フラクタルインセイン-≫
≪神の灯-インスタントカルマ-≫
絶対世界…≪無音言語-シークレットコンプレックス-≫
≪漆黒連斬-ライトニングトリック-≫
≪砕け散る百景-ファイナルエラプション-≫
≪禁色背理-パラドックスパンドラ-≫
≪融解-クライベイビークライ-≫
≪空白暴動-ホワイトライオット-≫



千里眼を持つ少女。




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ソレは突如として私の前に顕れた(あらわれた)。

いや、顕れると視て(みて)知っていたのだから、突如と言うには語弊(ごへい)があるか?


「君が無月千里だよね?」


金色の髪に同色の瞳を猫の様に細めて、ソレは私に問い掛けた。

そして私はこの問いに首肯し答えた。つまり肯定した。


「あぁ、良かった。人間の名なんて、撲等からしてみればただの記号だからね。
君の事を知ってはいても名は知らなかったんだ。
僕が一方的に君を知っていただけだから初めまして、と言うべきかな?
それとも君の千里眼には視えて(みえて)いたのかな?」

──僕との邂逅が。




これにも首肯。


「皮肉だよね。【月の無い夜も千里を見通す】という意味の【無月千里】
そして、【千里をも見透す千里眼】
千里を見通すという名を持つ君が本当に"千里を見透せる"。
しかも、ただの千里眼じゃない。君のは中でも一級品だ。
【未来】
【過去】
【現在】
それだけではなく、【ありとあらゆる事象全て見通す、"見透す(みとおす)"】ことが出来る代物だ」

──何の因縁だろうね?いや、因果なのかな?それも君には視えているの?



ソレはそう言って口を閉じた。

この問いには、否定。

見ようと思えば視えるだろうが、私はそんなモノを視ようとした事は無い。

だから、否定。


「ふぅん?成る程。君は視ていないのか。
なら見ようと思えば視えるという所かな?千里ちゃん。
それにしても君喋らないね、無口なのかな?
あぁ、そういえば自己紹介を忘れていたよ。
視て知っているかもしれないけど、一応しておこうか」


私はこれには沈黙。これは私にはどうでも良い事だ。

───私は知っていたのだから。

この人の形をとっているコレが、


「では、改めて。
僕は天時御神(あまときのみかみ)。略して時神。が一番有名な別称かな」



神と呼ばれる存在で、



「因みに、漫画、アニメ、小説、ゲーム、他にも無限に、もしもの数だけあるだろう様々な【世界】を治める神々の統括だよ」



【世界全て】を治める神であるという事も全て、視て知っていた。



私はまた首肯した。


そして、時神はクスクスと笑いながらまた話し始めた。



「君に行って貰いたい世界があって喚んだんだ。
あぁ、拒否権は無いよ。これはもう決めた事なんだ。
君に行って貰いたい世界というのはね…」


「あの赤色の人類最強や、人類最悪が居る四つに分類される世界…戯言シリーズ、又は人間シリーズと呼ばれる世界だよ」



私は首肯した。


この存在の言葉に抗う術を私は持ってはいなかったし、その世界に行く事に抵抗を覚える程に何かに対して執着していた訳でも無い。


そして、何より、そんな事、どうでも良かった───




「君は、僕を楽しませてよ。
原作なんてぶち壊してくれて構わない。
だから楽しませて。じゃあ、行ってらっしゃい」



その言葉と同時に私は今まで存在していた世界から消えた。











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こんな感じで色々やりたいなぁ…。


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