「虚偽」


0102で04→02で04←12
で0412(強姦チック)な表現ありです。
ややこしい上に目線とか変わって読みにくいとはおもいますが…。
また、短くまとめたり、直接的表現を控えたりしてて余計分かりにくいです。
あとぬいぬいがちょっと病んでます。
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「…っは、やめ、て…
下さい…っ、会長っ!」
「なんでだ?
お前は俺が、


俺のことが






好きなんだろう?」












翼に恋人ができた。
あいつは照れくさそうに俺に告げたが、
俺は……


俺の想い人。

身体だけは無駄にでかいのに、
子どもっぽくて、無邪気で、
でも心の弱い…。
守ってやらなきゃと思った。


でも、

あいつを守る資格があるのは、
今や土萌だ。
俺じゃない。


俺じゃない…そう、俺じゃないんだ。翼が選んだのは俺じゃなくてあいつで…。


あいつなんかより、俺の方が一緒にいる時間が長いのに、俺の方が守る力があるのに、俺の方が……



俺の体の中心に、ぽっかり穴があいた。



あぁ、あいつを…、
翼を土萌から奪い、この手でめちゃくちゃに愛せたら、どれだけいいだろう。


でもそれは翼にとって幸せじゃない。
俺では翼を幸せにしてやれない。

翼には笑っていてほしいんだ…



俺はただただあいつのことだけを考えて、
立ち尽くしていた。




そんな時、あいつの





従兄弟に会った―――。










ギシ…とソファーが軋む。

「…っあ、どうして、
こんなっ、…ぁあっ!」

「"どうして"?
お前はずっと俺を好いてくれていた。知っていたぞ?
なら、嬉しいだろう。
一つに、なれたんだ。」


会長の瞳には、
光がなかった。



僕は、部活の書類を部長のかわりに生徒会室に持ってきた。
すると、今にも泣きそうで、
今にも何かが壊れてしまいそうな、


不知火会長がいて―――。


「ぁあっ!…っく、
や…めっ…、んっ、
いや、です…っ、会長!!」


「…なんで、そんなこと言うんだよ。」


不意に会長の動きが止まる。

とても悲痛な表情をうかべた会長を見てられなくて、目をそらし、
必死に呼吸を繰り返しながら、

ゆっくり答えていく。



「だって…、

確かに会長は僕の憧れでした。
責任感が強くて、誰にでも尊敬されて、優しくて、かっこよくて…
僕にはない、いろんなものを持っていて。」

「………。」


会長は虚ろな目でこちらを見ている。

ちゃんと僕を見てくれているんですか?
僕の声を聞いてくれていますか?


「正直…、僕の感情は憧れを超えて、"愛しさ"になっていました。」

「なら…「でもっ!」


会長の言葉を遮る。


「でも…、
会長は僕を見ていない。
今だってそうです。
僕の名前を呼んでくれていません。
会長の瞳には…」


僕は映っていない。



「…………。」



沈黙が流れる。

壁掛け時計の針の音が嫌に響き、僕たちを急かす。



言ってもいいのだろうか…



「…か、会長は…、」

迷いから少しどもる。



「会長の瞳には、いつだって…

"翼"が…っ!!?」


ぐい、と会長の指が口の中に押し込まれた。



「分かった。」


何が…分かったって言うんです。


うつむいて、表情がうかがえない。


怖い…


「会…長…?」

喋りにくいが、懸命に声を出す。



会長の顔が上がった瞬間、



ぞっとした。


会長は







笑っていた。



それは、普段見せるまぶしい笑顔などではなく、
この世の全てを諦めたような、
全てを嘲るような―――



そして、震える僕の耳元で、囁いた。





『―――――。』






嗚呼、あなたが眩しくて、素敵で、かっこよくて、憧れの存在だったのは

全部、"翼"という存在のおかげなのですね。



僕では、あなたを輝かせてあげることは、





できないんですね―――。















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chako様の素敵企画に参加させていただき、有難うございますっ!
chako様の足元にも及ばない駄作ですが、
提出させていただきます!
なんか展開がベタですね、
ベタ最高!←
すみません…。



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