シュガーワールド | ナノ

わたしが恭弥くんを好きって言うのは皆さんよくわかったと思うけれど恭弥くんは専らわたしのことを子供扱いをします、妹みたいな!
小さい頃から一緒で色々な面を見ているからきっとわたしが女って言う感じがしないんだと思うんだよなあ、でもでも反面のわたしもそうだった、恭弥くんが中学に入って急に大人っぽくなった頃からは違ったけれど
だからいくら可愛い服を来て遊んでもわたしがお洒落にメイクをしても恭弥くんに色目?(わ、わかんないけど!)を使っても恭弥くんは動じないし寧ろわたしの方がドキドキして好きが募っていくばかりなんです
幼馴染みって言うポジションが少し残念に感じるのはただの我が儘、恋のせいなのです


「と言うわけなのです獄寺くん!」
「俺に相談しに来たって訳か」
「そうなの!獄寺くん恭弥くんと一緒の不良だし女の子慣れしてそうだからさあ!」
「俺は不良じゃねぇマフィアだ!」

獄寺くんってばまたまたマフィアだなんてギャグ言っちゃて!獄寺くんはツナくんを十代目!とか読んで全く本当に面白い子なんです!
恭弥くんとたまに話してるところを見るし実は仲良しさんなのかなあ?


「ま、精々頑張りやがれ」
「へ?なに?」


ぽん、と渡されたのは獄寺くんがわたしの話をききながら読んでいた雑誌
わたしがぼうっとそれを見ていれば獄寺くんはもう話していた屋上にはいなくて逃げられちゃったみたいだ
とにかく渡された雑誌をぺらべらと捲った、とくになんの変わりのない雑誌、だけど


「おまじない?」


開いたページには恋のおまじない特集!と派手な字体で書かれていた
たくさんずらりと並べられた文字列にわたしは目を輝かせた、そっか!
わたしに魅力がなくて頑張っても変わらないなら、絶対権力者のかみさまに祈ってみればいいんだよ、少しぐらい夢をみたってばちはあたらないもの!



夢見がちマジックはそれはとても簡単なもの


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テーマ「人外ファンタジー」
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