お見合い | ナノ
その後犯人もわかったことだし、ということでやっと寝床につけることになった、のだけれど、普通に考えて窓がボロボロに割れて風がつつぬけの部屋で寝るなんて風邪をひきにくようなものであり綱吉さんが違う部屋を用意しようとしてくれたのだが鶴の一言ならぬ雲雀様の一言で事が片付いた
「僕の部屋で寝れば」
びっくりしすぎて思わず全力で雲雀恭弥をガン見してしまう、それはどういう意味なんですか、きこうと思ったのになぜだかうまくいえなくてしどろもどろしていたらふいにリボーンさんがニヤリと意地悪に笑うのが見えた、ぞわぞわ嫌な予感しかしない
「いいんじゃねぇか、手間も省ける」
「え、ちょ、ま」
「決まりだね、ほら、行くよ」
「え、ええ」
雲雀様に手首をとられずるずるまるで連行されるように引っ張られた、リボーンさんは声をださないように笑っていて綱吉さんはすこし驚いた顔をしていて、だけどキィと大きな扉が閉まる間際にほんのり笑顔を見せてくれて口パクで が ん ば れと言っていた、二人とも人事だとおもってそんなこと言えるんですよ、わたしも一応女だし、雲雀恭弥も一応男な訳で一夜を健全な男女が同室で過ごすってどういうことか!やましい気持ちがなくとも、今日一日で何だか雲雀様をほんのすこし理解して慣れたとしても相手はあの雲雀恭弥、生きて返れるか心配で堪らないのです
とりあえず、雲雀様と話そう、そして部屋を探してもらおう・・・!
「雲雀様、な、なんで・・・」
「ちょっと黙って」
「え」
「消灯時間過ぎてるんだから、風紀乱したら」
「・・・ハイ」
「・・・」
「・・・」
窓を見ればネオンが光に光っていてそれがぼやけてみえる、綱吉さんごめんなさい、頑張れそうにないです
滲んだナイト
「雲雀のヤツ相当気に入ってるな」
「ディーノさんが知ったら面白そうだね」
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