星屑カーニバル | ナノ

「ってことで新しく入ったフランだぁ、うまくやれよぉ」
「・・・よろしくおねがいしますー」


すっかり日は落ちた夕食時にガラガラ運ばれてくる料理を片目にフランの自己紹介が始まる、ボスは相変わらず行儀悪いし眠たいのかぼんやり目を瞑っていてレウ゛ィは納得がいかないのかなんかイライラしている、ベルと言えばお腹がすいていたのか空気をよまず肉をもぐもぐ食べててルッスーリアはきらきら目を輝かせてあらん可愛いじゃないなんて赤マルチェック、個性溢れすぎていてフランはドン引き状態だ、まあこれが当然の反応だよなあなんて思っていたらスクアーロとフランはもう座っていてわたしもフォークに手を滑らせた
そうしたらコソコソスクアーロがフランに耳打ちをしている、スクアーロはいつもに増してすごく声を小さくしていて次にはぴたり、わたしを指差すフランがみえてちょっとびっくりして肩を揺らす


「なまえ」
「な、なにスクアーロ」
「今空き部屋が死体でうまっててなぁ、お前の部屋にフラン、三日でいいから泊めてやれねーか」
「え・・・?なん「なんでなまえの部屋なんだよ」
「コイツのご指名だぁ」


わたしの言葉をベルが遮って机から身を乗り出す、スクアーロは手袋を外した長い手でフランを指していてわたしはまたも本日二回目のあんぐり、ぽかんと口をあけたままにしてたらルッスーリアにはしたないわよ!と閉じせられる


「だって一番マトモそーですしー」
「そうじゃなくてわたしはマトモだよ!」
「・・・そーかぁ?」
「なまえMだよなー」
「ちょベルなにデマを流してるの!」
「大丈夫ですよーミーSなんで」
「俺もSだし、カス隊長は名前がSのくせにMで矛盾してるよなしししっ」
「う゛ぉ゛ぉいMじゃねぇええ」
「うるせぇぞカス」
「あらんスクアーロちゃんはMよねぇボスといいコンビだわぁ」
「ふん・・・」
「なぬっ!ボスとのコンビは俺だ!」
「あーこの髭親父が本当のドMなんですねーわかりましたー」
「なっ!ちがっ」



乱闘にならない喧嘩は何だかわたしら暗殺者にはやっぱりぬるい、でもきっとたまには悪くないんだろう
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