「・・・死ぬ」
それは地球温暖化で更に暑くなった地球
だらける様に畳に寝転んで息をつく
でもお腹が痛いのは変わらなかった
「一日にアイス五本食べてそれで夜には何もかけずにクーラーかけっぱなしで寝る、普通に腹が痛くなるのは当然」
「だって暑いんだもんー!暑さはどうしようもない!」
「だからってアイス五本は多すぎ、太る」
「う・・・否定は出来ないけどさ」
ごろん、っと寝返りするとキッチンに立ってるスパナと目があう
笑おうと思ったけどキリキリ痛むお腹のせいで上手く笑えない
「いたいー・・・コレ生理痛より痛い!」
「女がそう言う事軽々しく言うな」
「いや、女の経験だからこそ言・・・いただ!」
「罰があたった」
ジャポーネの言葉の文って本当にあたるんだな、なんて言いながらスパナは私をみていた、何か学習してるよ
「て、かスパナ君は私のこと絶対女って見てないしょ!」
「・・・見てる」
「沈黙が怪しい!かなり怪しい!!」
「見てる!」
スタスタキッチンから歩いてくるスパナは少しムキになっていた
私は一瞬天井に視線を移した、ら
バサッ
「ぶっ!なにこ・・・、んっ!?」
いきなり宙から薄いカーディガンみたいなのがふってきて布越しに口になにかあたる
慌てて起き上がろうとしたけど上に私よりも重い何かがあるみたいで背中を折り曲げさせれなかった
暫くして口を抑えてたものはなくなり顔に被さるカーディガンを退けて私を跨る彼へと口を開いた
「お前はいきなり何するの!」
「・・・女って見てなかったらこんな事しない」
「は?」
「だからうちの前では少しでも何か着て」
私が払い除けたカーディガンをん、と渡されて一応受けとる
そしてスパナの体制から口を抑えていたものが何かやっと気付いて
夏のせいで遅くまわる思考回路を早くして三分後やっと全て理解した私、と自分でやったくせに赤くなるスパナの間では畳は冷たいのになんとなく熱った空気が流れていた
ムキになる彼に夏バテな彼女
(っ、てかどけて!押し倒されてるみたいだから!)
(何で、駄目?)
(駄目に決まってるでしょーが!勘違いされるから!)
(何て?)
(スパナが発情期だって)
(・・・。)