※不健全
※ひばりさんが酷いよ!甘くないよ!苦いよ!









変なの
ドロドロに溶けてしまいそうな程に気持が良いのに、息詰まることさえも体はじわじわ快楽に運ぶのに、
いつも通り応接室でソファに埋もれていた、ただそれだけだったのに何を思ったのかはしらないけれど雲雀はわたしにいきなりキスをしてまあ流れにそる様に手をするりと落とす、学ランが床にはいつくばるのを視界に入れていたらぐいっと顎を持っていかれた


「・・・雲雀って、好きだよね」
「何が?」
「エロいこと」


そう言えば無表情が近付いてわたしを黙らせるかの様に深く口をくっつけた
ぬるぬるがわたしを覆い始めるのと同時に雲雀の綺麗な手が赤いスカートの中に侵入して往復を始める、もどかしい快楽がよがってきて口が離された後には酸素を吸うのとシンクロするみたいに女の声をあげた
そうすれば雲雀はわたしじゃない誰かのなまえをぽつりと呼んだ、わたしが誰?と問掛けるまえに雲雀は目を見開いてそのあとに指をぐちゃぐちゃと激しく動かし始める
そんなことするものだから出かけた言葉は喉奥にひっこんで逆に涙がゆらゆら波を揺らした
行為が嫌いという訳じゃないのにいつもよりも痛く感じてぎゅうと目を瞑った
それでも止まらなくて、わたしが求めたキスは振ってはこない


「ひ、ばり」
「・・・黙って」
「ひば、」
「黙れ!!」


挑発的にすればまたさっきみたいにキスしてくれるかと思えば乱暴な手と低いテノールがわたしを抑えた
息が出来ない、痛い、痛い、本当にやばいかも
そう思ってれば酸素が一気にわたしに手を伸ばして今度は耳奥に空気が通らなくなった、ヘッドホンみたいに雲雀はわたしの耳を強くおさえて腰を揺すった、口を大きくあけて色っぽく髪を揺らすの
でもわたしは声を殺してただ唇を噛み締めた、彼は気持よさそうで満足だけど雲雀の目にうつってるのは、わたしじゃないから
憎たらしい、ギリっと音がしたら唇が切れたみたいで鉄の味がした、それと同時にしょっぱさがあった
汗がだらだら頬を通る、きっとそれだろう、目尻がひりひりするのはきっと関係ないよね
ねえ雲雀、わたし雲雀とのセックスあんまり好きじゃないや、嫌いでもないけどね
だって雲雀が、

・・・ああ、唇が痛い



思春期ヒステリー




ひどい雲雀
(0208)
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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