ああ頭がぐわんぐわんする、春休みに入ってからと言うもの学生お決まりの夜更かしばかりしてるからか生活リズムはすっかり狂ってしまった、フローリングの上にごろ寝をする辺りからわたしもそろそろ女として駄目かもなあなんて
今は何時だろうか、腰だけを起こして髪の毛をかきわける反対の手で近くに転がってるテレビのリモコンをぽちっと押したら電子上の司会者がニュースを喋ってる最中だった、単調で一時半と知らされる
今日は確かなんにも無かったはず眠いしまた寝ようかな、怒る人物なんて一人暮らしのわたしにとっては誰もいやしないんだ、欠伸をひとつしてまた冷たいフローリングに耳をくっつけた、瞬間ゴツン、床に何かの振動が伝わった



「何また寝ようとしてるの」
「ひ、雲雀くん・・・」



私の顔の真横に落ちたのは鉄の固まり、瞼が重いのにさらに重力へ逆らえば首がゴキッと良い音がなった、いたいなんて感覚に脅える瞬間もなくわたしは爪さきだけを震えさせ仁王立ちする雲雀くんの表情に目を細めた、昼間だけれどカーテンを開けてないせいで顔がよく見えない


「ねえお客様をもてなすのがその姿勢なのかい」
「あ、すっすいません」
「其とこの部屋、」
「かっ片付けますから」
「あと」
「すいま、」


雲雀くんのいうとおりに星座して転がっていたリモコンを再度握り締めたら歯切れ悪く言葉をならべた雲雀くんの手がわたしの顔へと伸びてきた、びっくりして目をきゅうと閉じればガサガサ何かが擦れる音がする


「此れ食べなよ」
「・・・え?」
「どうせ数日ぐらい食べてなかったんでしょ、顔色悪い」
「はっかっ鏡!」
「女としてどうなのそれ」
「・・・うー・・・っ」


雲雀くんのコンビニの袋からでてきたお弁当を片手にわたしはテーブルの上にのっかっていた鏡を手にわたしは顔をふせた、確にずっとみていなかった自分の顔は土色で隈は出来てるし本当にひどい、床で寝る以前に女として問題がある、ぜったいにある
そんな落ち込んでるわたしを黒いコートをきたままの不法侵入者はじいっと見て、クスクス笑いだす


「思った通りだ」
「・・・なんですか、それ!」
「全く、しょうがないねなまえは」
「・・・」
「僕がいなきゃ」


ぽんっ、雲雀くんの大きな手がわたしのぼさぼさの頭にのっかった、体温がじんわり髪から伝わってその雲雀くんの言葉にわたしは真っ赤になる、じわじわ顔があつくって、でもふつむいたまま血を下に向けていた、


「今日から僕もここに住んであげるよ」


爆弾発言を聞くまでは



ひとり暮らしがふたり暮らしになりました!




春休み惚けと雲雀
(0406)




「と言うか、どうやって入ったんですか・・・」
「合鍵」
「は、」


いつのまにこの人は!
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -