ばたばた!ばたんっ!ぼふっ
家に帰って自分の部屋のベットにダイブするみたいにわたしは白の波に胸を押し付けた、ごろん、はあはあ息が荒い喉に冷えた手をくっつけてどくどく早い鼓動をじわじわ安心に近付けさせる、冷たいシーツを握り締めた安定材みたいな其は狂った体温をじわりと平熱に戻し出すもの
目を瞑っていれば感覚だけがわたしを包んだ、一面真っ暗でひとりぼっちな空間が好き、なんと思った矢先にバタンと音がしてわたしの背中におもいっきり頭突きをかましてきた


「・・・重いよ恭弥くん」
「寝相が悪い君の重しだよ、ベットから落ちる危険性もないでしょ」
「って、学ラン落ちてるよ、ほらどいて、ね?」
「あとで拾って」


乱暴にぎゅうと恭弥くんはわたしの腰に巻き付いた、わたしはだきまくらじゃないのに、どちらかと言えば恭弥くんのがだきまくらに最適だと思うだってお人形みたいだから、なんて言ったらトンファーがわたしを酷くするので言わないでおきます雲雀家の旦那は女の子にも容赦有りません
ちらり、冷たいシーツに心地よさそうに手をつく恭弥くんと目がパチリとあう、と思ったら不意にキスされた


「恭弥く・・・ん!ここ学校!保健室!」
「別にいいでしょ、放課後なんだから」
「そういう問題じゃなく、て!や、やめて」
「何で?今日はやけに抵抗するね」
「・・・今日、女の子の日なの」


ぷっつり、そう言えば赤い林檎みたいな唇が触れるのがピッタリ止まった、後にはふうんと表情のない声がきこえて私は背筋に訳のわからない汗をかいた、お腹が痛くて委員会休んで保健室にきたのに意味がないような気がする


「恭弥くん・・・?ごめん、ね」
「何で謝るの?」
「や、やりたかったのかなって思って・・・?」
「別に、」


興味がないような恭弥くんの宝石みたいな瞳はゆっくり消えて睫毛がはりついた顔は向き合うみたいになってわたしの首元にすっぽり埋まった、息近くて呼吸する音がやけに耳に届く


「僕は君といたかっただけ」
「恭弥く・・・」
「やったとしたら明日の朝まで君をみていられるから、なんてね」


何時もの意地悪は何処へ言ったのかわからないままに恭弥くんはわたしのお腹を優しく撫でるドロドロの其処は浄化されていき不自然な優しさだけが残った、でもきゅうきゅう心臓が締め付けられる、だからわたしは最善の方法をとってみる、そう唇に口付けをお一つ



何て事ない痛いそれは赤くなる君でカバーです



「恭弥くん頬真っ赤!」
「うるさい、!」


自分からする時はこんな顔しないのにポーカーフェイスは何処にいったんだろうね?



らしくない雲雀
(0512)



もやしになってたのをちょっとアップしてみたり

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