「スクっ、イチカ寂しかった」
「任務だったんだからしょうがねぇじゃねぇかぁ」
ポンと頭を叩いてやると分かってると言うような顔をしながら『それでも寂しかったんだもん』と呟くイチカが可愛くて額にキスをしてやった
「暫く任務ねぇから遊んでやってもいいぞぉ」
「ホント!?」
「おぉ゙」
「やった!」
飛び跳ねて喜ぶイチカ
とりあえず手を繋いで俺の部屋に行く事にした
こうやってイチカと手を繋いで居られんのも今のうちか
その内こんな事も出来なく何だろうなぁ
なんて考えるとイチカにはいつまでも子供のままで居て欲しいと思う馬鹿な俺
まぁとりあえず今は今でこの時間を堪能するかぁ
繋いだ手を改めて握り直し一歩足を踏み出すと突然イチカの体が後ろに傾いた
ドテン!!
………?
後ろを見てみるとまた生意気に笑う餓鬼
イチカの髪を引っ張って転ばせたらしい
「うししっ、行かせねぇよカス鮫」
俺を睨んでくる目
飛んでくる殺気
どうやら生意気な王子様は俺のお姫様が気に入ったらしい
「あらあらっ、スクアーロ、ライバル出現ねっ♪」
ルッスーリアの楽しそうな声とイチカの泣き声が食堂に響く中、俺とベルは暫く睨み合いを続けるのだった
END
......
(うぁぁぁ゙、いだいよぉ゙!!)
(うししっ)
(生意気だぞ餓鬼ぃ)
(あらあら、まぁまぁ)
スクアーロ→好きな子は愛でるタイプ
ベル→好きな子は虐めるタイプ
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