「ボスは私のパパンだよ」
「あんなおっかない父親嫌ですよー」
「まぁ確かに怖いけどね」
どうやら先輩はボスやヴァリアーには思いが強いらしい
その内そこから突かれて足元すくわれるんだろうなー
「…随分ボスとヴァリアーが好きなんですねー」
「あれっ、もしかして妬いてる?」
「まさかー」
「嘘っ、凄い不機嫌そうな顔してる」
「してないですってー」
「他の人には分からなくても私には分かるっ」
「なんですかーそれ、まるで自分が特別みたいな言い方ー」
「違う?」
ニコって満面の笑みを浮かべながらいわれても…
まぁ間違ってはいませんけどねー
「大丈夫、愛してるのはフランだけだよ」
「当たり前じゃないですかー」
ギュッと抱きついてきた先輩の背中に腕を回したら細っこい肩に気づいた
足元すくわれる…
きっと先輩はヴァリアーの為だったら躊躇う事無く死ぬんだろうなー
そうなる前にミーがちゃんと守ってあげますからねー?
ミーにとっはヴァリアーなんかよりイチカ先輩のが大事なんですからー
『愛してる』なんて恥ずかしくてめったに言えないけど
ミーはいつだって心の中で言ってるんですよー?
先輩にはこんなこと教えてあげませんけどねー
END
......
(フラン、どうかした?)
(いえー、別に愛してるなんて思ってませんからー…あ)
いつでもアナタの一番で居たいんですけどねー
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