「…んで泣くんだよ」
「だって…」


それでも私は嵐部隊に居たいんです

ベル様が帰って来たら一番最初に『お帰りなさい』って言いたいし怪我とかなされていないか確認したいし

本当はベル様が任務に行かれるのも嫌
『もしかしたら』って思ってしまうから

でも、それは私の我が儘だから

だからせめて傍に居させて欲しいんです


「…分かった、分かったから泣くなっての」

「っ…ふぁいっ」
「ったく、しょうがねぇヤツ」


涙で濡れた私の顔を覆い隠すように抱きしめてくれるベル様
細身なのにしっかりとした身体に妙に安心感を覚えた

背中に腕を回されてポンポンと一定のリズムで叩かれる

もたれ掛かったままベル様を見上げるとさっき隅に置いたプレゼントを見ていた

何か気になるんですかね?


「…ベル様?」
「ん?」
「開けても良いですよ?」

「…んじゃ開ける」


私に気をつかって居なくなってから開けようと思ってたのでしょうか?

開けていいと聞くと背中を叩いていた手がなくなりプレゼントの包装を取る音がした









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