あかりがまぶしいメルマガ「かわせみだより」2017年12月号
(コラムまとめ) 2017/12/08 08:47
「かわせみだより」2017年12月号のコラム「副店長のぼやき」を掲載します。
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特に理由もございませんが、今日は「五里霧中」という言葉について考えましたのでお話します。
一里とは約4キロメートルの距離を表す単位です。五里霧中と言ったならば、周囲半径20kmが霧の中ということになるでしょう。
一方霧という状態は気象用語として「視程が1km未満の状態」と定義されています。つまり、五里霧中でも、周囲1キロメートル以内の範囲なら見えているかもしれないというわけです。
これがほんとの「灯台下暗し」だね。
……などという締め方は致しませんが、「一寸先は闇」よりはなんとなく可視感のある言葉なんだなと再確認しました。
ところで半径20キロメートルというのは体感としてイメージがつきにくいですが、一人の人間にとっては十分に広大な範囲であると言っていいでしょう。
「一寸先は闇」との違いをもう一つ挙げるならばその広大なフィールドに他ならないと思います。
「五里霧中」という言葉は、冒険者にのみ与えられた言葉……そんな気がしてならないのでした。
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