murmur | ナノ

mhyk

■能力について話すネロ奏
「そういえば、アンタの魔法って水のモチーフが多くないか?」
「ああ。別の人生でこういう不思議の力を使えた時、決まって水属性だったからだと思う」
「水属性?」
「こっちの魔法と違って、生まれつき使える力の特性が決まってることが多かったんだよね。変身魔法しか使えないとか、物体を操作する魔法しか使えないとか、そんな感じかな」
「へえ。不便そうだな」
「いや、自分の術の特性をベースに応用利かせたり工夫できたし、今思えばむしろ扱いやすかったかも。今はイメージ次第で割と何でもできるから、逆に困ったりする。だから無意識に水ベースで力を使ったり、そのイメージの範囲外の魔法はとっさに出せない感じがする」
「確かに、あんた見てるとたまに”魔法使えばいいのに”と思うことあるよ。例えば……」
「おわ、あぶな、飲み物こぼれっ……!セーフ、ナイスキャッチ……」
「はは、ほら」
「……」

■一緒にいるときにモブヤカラに絡まれ、何か魔力制限する何かを使われたネロ奏(雑)
「っ……魔法が使えねえ……!?」
「魔法使いどもも魔法取り上げちまえば赤子同然だなァ!」
「マジか……ネロってステゴロ行ける!?」
「すてごろ!?って何!?」
「えと……チッ単語がわかんない!ちょい伏せてて!」
「(舌打ちされた……!)」
「は!?なんだこの女!素人の動きじゃな……!」
「肉弾戦のことか!いけるいける俺もいけるから!てか俺やるから!」
「じゃあそっち側お願い……!殺さない程度にいこう!」
「(慣れてんな……!)」

■なんか精神干渉系魔物にロックオンされたカナデ とファウスト(雑)
「っカナデ!クソッ近づけねえ!先生どうにかできねえか!?」
「無理だ!恐らく目を合わせた相手だけ結界に閉じ込める類の魔物だ!」
「魔法の戦い得意じゃないのに……!」
「魔法じゃない戦いは得意なのか……?」
「あれ、でも相手、攻撃してこない……?」
「これ以上目を合わせるな!精神干渉の可能性もある!」
「見ずに倒すんですか!?そん……、……、ッ……!!!」
「!?先生、あの男……」
「……恐らく、記憶を読み取って、変身したんだ。あれは……」
「……閃?」
「よー、どうした、んな泣きそうな顔して」
「っは…… なんで……」
「探したんだぞ、ほら、帰んぞ」
「あいつ、カナデの……別の人生の記憶の中の、誰か、ってことか?」
「確証はないが……」
「か、える、って、どこへ?」
「はぁ?夜行だよ。どうした?頭打ったか?」
「カナデ!聞くな!」
「……ネロ、無駄だ、聞こえていない」
「どうやって、こっち来たの。どうやって、帰るの、わたし、」
「異界なんだよ、ここ。そういう術者が道作ってくれんだぜ」
「……」
「カナデ!」
「奏。ほら」
「っ……!」
「!結界が解けた……彼女が倒したのか……」
「おい、カナデ!大丈夫か!」
「っ……クソ……こん、な、雑に、かき乱すな……!」
「カナ……」
「お願いだから、私の、想像もつかないような言葉を言ってよ……」
「……」

■服装について、ネロ・シノ・カナデ
「前から思っていたんだが、お前、肌の露出が多くないか」
「(シノ、切り込むな……)確かに、性格で言えば着込みまくってる先生と近いのに、と思ったことは俺もあるな。似合うけどよ」
「あはは、非常に申し訳ない……」
「別に責めてない。ネロも言ったがよく似合ってると思う。意外なだけだ」
「ネロのはフォローしてくれたんだと思うけど……一応これは、ナメられないように、と思って着てるんだ」
「(本心だけどなあ)」
「ナメられないように?」
「女で、魔法が使える。ただでさえ立場が弱い。おとなしそうな見た目だと、下に見られるんだよ。些細な不快が、日常に増える」
「露出してるとそれがないのか?」
「露出だけが手段ってわけでもないけど……そうだね、派手な服とか、目立つタトゥーとか。そういう身なりだと、意外と手っ取り早く、こいつは一癖ありそう……って思ってもらえたりするよ」
「ふうん。そういうものか」
「なあ、理屈はわかるけどよ、逆に変な輩が寄って来るんじゃねえか?」
「ネロもその一人だろ?」
「はあ!?俺はこの姿がデフォルトってわかる前からなあ……!……いや、今のはナシだ」
「えっと……まあ、なくもないけど。そういうのは、結局どんな格好でも来るときは来るから」
「カナデは綺麗だからな。ヒースほどじゃないけど」
「はは、どうも有難う。シノはモテるだろうね」
「フッ、当然だ」
「(こいつ、やすやすと……!)」




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