「ねぇ、どうしたら土方さんは私のことを好きになってくれるのかな?私、服も化粧も気合いいれているしダイエットだって頑張ったんだよ?好きになってもらえるように勇気を出してたくさん話しかけているし…。まるでガラスの靴を落としたのに王子様に拾ってもらえないシンデレラの気分」

  


「シンデレラって…大袈裟なやつだなぁ」
「退、うるさい。アンタ土方さんと仲良いんだからなんとかしてよ」
「仲良いって…。あれのどこがそう見えるの?俺、一方的に殴られてるだけじゃない。それに化粧とか服とか教えてあげたのは俺じゃないか。もう十分協力したよ」
「この女装マニアめ」
「任務だから!変な疑いをかけるな!」
「…退。化粧、して」
「はいはい」



「私って魅力ない?」
「そんなことないよ。十分可愛いよ」
「…本当?」
「少なくとも俺はそう思う」
「そんなこと言ってくれるの、退だけだよ」
「お前のことを一番よく分かっているのは俺だからね」
「………」
「俺さ、不思議なことがあるんだ」
「何?」
「なんで魔法使いは綺麗になったシンデレラをそのまま王子様のもとへてやってしまったんだろうって」
「え…?」
「俺ならそのままシンデレラを奪っちゃうよ」
「……退?」


魔法使いはにっこり笑い
シンデレラに口づけをしました。




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