「っ……反則」
すでにとろとろに蕩けきっている蕾に、土方は性器をあてがった。
ぴくん、と反応した沖田をきつく後ろから抱き締め、ゆっくりと中へと進入していく。
「あ、ぃぁっ…あぁあっ」
指とは比べ物にならない程の圧迫感に息を詰める。
土方が入ってきたのを感じ、沖田は歓喜でふるりと身体を震わせた。
「キツ…総悟、平気か……?」
「ん、へい…き…っ」
その言葉に安堵し、土方は更に沖田の中へ自身を挿入していく。
解したのも手伝って、なんとか全て沖田の中へと収まった。
「全部入ったぞ…」
「ん、はァっ……」
――疼いて疼いてしょうがない。
気持ちよすぎて涙が出てくる。身体だけじゃない、心も満たされて気持ちよくて……。
「動い…てっ…」
沖田は欲に濡れた瞳で後ろを振り返り、土方を見つめる。
――土方の瞳も潤んで、沖田を見つめていた。
そのままお互い引き寄せられるように深く唇を重ねる。
角度を変え、何度も何度も味わった。
唇を重ねたまま、土方は卑猥な音をたて、ゆっくり動き出す。
「ン――」
声は全部土方に吸い取られた。
飲み込めきれない涎が沖田の喉元を伝う。
リズミカルに挿入され、沖田は堪らずひやりと冷たい壁に必死に縋りつく。
冷たい壁が、自分の身体の熱を実感させた。
「ン、ンう…ンン!」
熱を帯びた嬌声は全て土方の中へと消えてゆく。
沖田の花芯はすでに限界が近いことを告げていた。
土方は沖田の良いところを的確に抉りながら、強く抱き締め愛しい恋人の体温をしっかりと確かめた。
「っ…総悟、すきだ……ッ!」
「あッ、ん、ぃああぁっ…ッ!」
前立腺を強く刺激され、沖田はびくびくと痙攣し、達した。
蕾はヒクヒク収縮して、土方を思い切り締付ける。
「――くッ…」
端正な顔を快感に歪ませ、土方は沖田の中へと欲望を注ぎ込んだ。
奥に感じる熱い液体の感覚に、ぞくり。
「ふぁ……はァ…」
名残惜しそうに締め付ける沖田の蕾から、ずるりと土方は自身を抜いた。
ハァッ…と荒い息遣いをし、額からポタポタ落ちる汗は何とも官能的で。
そんな土方を見て、つい沖田は顔を紅潮させる。
「――ぁ…」
気を緩めた瞬間、太腿にたらりと土方の精液が流れ落ちる。
自分の中からまだ出ていって欲しくなくて、沖田は足を合わせ、後孔に力を入れるが、効果はなくダラダラとそれは再び、流れていった。