つ…と銀八は、人差し指で沖田の顔のラインをなぞる。
敏感になっている沖田はそれにすら感じてしまう。
「いけない子だな……ちゃんと彼氏がいるのになあ?沖田……」
「んぁ、ふ……、い、わないで」
潤みきった眼で悲願するように見つめられ、銀八にも限界がきた。
片足を持ち上げ、ゆっくりと花芯を挿入していく。
解けきったそこは容易に銀八を飲み込んだ。
「あっ!やぁっ……」
「何が、言わないで?」
「あっ…土方さ、んにっ!……言わないで!」
「俺に抱かれたっちゅーことを?」
尖端だけ入っていた花芯をグイッと奥に捩じ込んだ。
いやらしい音をたて、沖田の蕾はヒクヒクとひくついている。
「ふあっ…ん……」
「どうしよっかなあ。――沖田が浮気したなんて知ったらアイツどんな顔すんだろうな」
「っあ……う、わきなんかじゃっ……!!」
「こんなに悦こんどいて何言ってんの?」
沖田のいい所を掻き回し、つついてやればいやいやと沖田は首をふって乱れ始める。
「あん!……ぁあっ」
「彼氏以外で、ここおっ勃てる時点で浮気確定だよ?」
ギュッと強く花芯を握り込まれ、沖田の身体は面白いくらいに跳ね上がる。
「動くよ……」
ヌチャ……と粘着質な音をたて、ギリギリまで引き抜き、勢いよく最奥まで貫いた。
「はあぁ!…んぁっ……も、あぁ…」
2人以外に誰もいない教室に激しく肉のぶつかりあう音と水音が響き渡る。
「エロ……沖田、超淫乱じゃん」
挿入を繰り返しながら銀八が嫌味ったらしく、沖田の耳元で囁く。
「ひぅっ……!違っ…ふ、ぁあ」
沖田の蕾は、強く銀八のものを締め付ける。
「は……ぁ、俺もでるわ……くっ!」
銀八は沖田の蕾の内部に熱い欲望を吐き出した。
ずるりと銀八は自身を抜き出した。
遮るものがなくなった蕾からは、吐き出したばかりの白濁がとろりと流れ出た。
その感覚に沖田はぶるりと震える。
「沖田……」
顎を掴まれ、キスをされそうになったが沖田は微かに余っている力で、抵抗する。
(キスは……もうこれ以上は――)
「ふ……っ」
ぎり、と唇を噛み締めた。
「……ま、いいか。抱けたし。んじゃあ、時間だから俺帰るわ」
鍵宜しくー、と軽く言って銀八は教室から何事もなかったかのようにでていった。
「ふ、うぅ……」
堪えていた涙が、ここぞとばかりに溢れ出してくる。
汚された。
汚された…。
土方さん以外に――。
(明日、どんな顔して会えばいいんでぃ…)
溢れてくる涙が止まるまで、沖田は永遠と泣き続けていた……。