無意識にしていたその行為に沖田の顔は熱く、ほてりだす。
挿入によって萎えていた花芯をゆるゆると擦ってやれば、面白いくらいに沖田の身体は跳ねた。
「っ……はっ……ぁ…あっ…」
沖田が前の刺激に集中している隙に土方はずるりと一度、ギリギリまで引き抜いて再度、勢いをつけて沖田を貫いた。
ギシギシとベッドが煩いくらい鳴り響き、それさえも二人を煽った。
「総…悟、」
「土方さんっ……!」
お互い名前を確認するかのように呼び合い、深く、深く唇を合わせる。
角度を変え、執拗に唇を貪りながら土方は沖田の足をさらにあげさせ、挿入を深くした。
「んっ…あっあっあ………!!」
大きさを増す土方のモノは絶え間なく、沖田の前立腺を刺激し続けている。
激しく突かれ、沖田は喘ぐのを止められない。
土方も、中で沖田に締め付けられ荒い息をはいていた。
「んあぁっ……ぁやっ…もっ…ああああっ」
ビクビクと身体を震わせ、沖田の爪先は空を蹴る。
沖田がイッたと同時に中は凄まじく締め付けられ、土方は欲望を放った。
「んっ……」
中に注がれた土方のモノを感じ身体が震えた。
(土方さんの……)
「総悟……悪い、中だし……――」
沖田は今までに見せたことのない、自然で綺麗な笑顔を土方に向けていた。
当たり前のごとく土方は驚いた。
いつも通りなら中出しすると凄く機嫌が悪くなる筈。
なのに沖田は満天の笑顔で……。
不意をつかれた土方の胸は高鳴った。
「そ、総悟?」
「……なんでさァ?」
何か様子がおかしい土方を怪訝そうに見つめる。
沖田は、自分の顔が今でも笑顔なのはまったく自覚がなく。
土方はぎゅーっと沖田を抱き締めた。
何が何だか分からなかったが、土方の胸の中は心地よくて、他の事などどうでもいいように思えた。
沖田も土方の背中に腕をまわし、抱き返す。
「総悟…もう、妬かせんなよ?」
チュッと音を立て、土方は沖田の額にキスをした。
「…土方さんこそ」
クスクスお互い笑いあう。
この指先から……、
好きとか…愛してるとか、全部、全部伝わればいいと沖田は思った。
END.