土方は驚いた。
今までにこんなにも素直に沖田に気持ちを伝えられたのは初めてだった。
首に手をまわしてくる沖田の腕に土方は頬を擦り寄せる。
「そうか…妬いてたのかお前……」
「他に何があるんでィ?」
「浮気してんのかとか、嫌いになったのかと思った」
「…もし、アンタがそんなことしたら殺してやりまさァ」
クスクスと笑う沖田を愛しそうに土方は見つめた。
沖田の悪態に突っ込みもせず、ただ見てくる土方に沖田は不思議がる。
「……土方さん?どうしたんでィ」
いつもの威勢は何処に言ったんです?と問うてくる沖田の首もとに土方は顔を埋めた。
「あ……」
ピクリと沖田は身体を震わせた。
土方は優しく沖田の髪を撫でる。
「……総悟が欲しい」
熱っぽい声でそう、耳元で囁かれ沖田は堪らず声をだした。
「は……あ……」
沖田は土方の質問の意味が分からなかった。すでに一度、沖田は土方と繋がっている。
今更欲しいなど……
「…心も欲しいんだ」
その言葉に沖田は眼を見開いた。
(まったく…この人は……)
先程の自分の言葉の何を聞いてるんだと。
沖田は悪意なく微笑んだ。
「――馬鹿ですねィ。俺はとっくにアンタのものでさぁ……」
強く、土方の背中に手をまわし抱き締めた。
「っ……総悟…」
土方は深く唇を重ねた。
「んっ……ふ…あ」
舌を絡めとられ、歯茎の裏側を舐めあげられて、沖田は蕩けそうになる。
「あっ…あん!」
いきなり花芯を擦られ、甘い声が漏れる。
いつもの土方とは違い、どこか余裕がなかった。
土方は沖田の花芯から溢れでてくる白濁を指に絡め、尖端をぷちゅぷちゅと刺激した。
「ああっ!…はぁっん…土方さっ…!」
躊躇なく、土方は沖田の股間に顔を埋めた。
「んやあっ…!」
ビクンと沖田の身体が跳ねる。
丁寧に土方は沖田の花芯を舐めていく。
時折聞こえてくる激しい水音は2人の聴覚を侵した。
沖田は土方の髪を指に絡め、押し付けるようにしていた。
そんなつもりはまったくなかったが、自然とそうなってしまう。