drrr! #外道と壊れかけの人形
死にたがりの男は、いつまでも一人の男に翻弄される。
いや、死にたがりというのは、周りから見たものであり、折原臨也に自殺願望などないのだが。
「手前、いつまで俺の傍に居てくれるんだよ、なぁ?」
平和島静雄は病んでいる、と、思う。
涙を流すことこそないが心が軋んだ音を立てているのを、折原臨也は知っていた。
だから、傍にいてやることにしたのだ。
周りからみれば何故平和島静雄と折原臨也が一緒に居るのか、謎でしかないだろう。
だが、そんなことは2人には関係なかった。
ただ、静雄が望むことをしてやろうと、思っていたから。
「うん…ずっとそばに居るよ、シズちゃんが、壊れるまでね」
折原臨也は見てみたかった。
平和島静雄が壊れていく様を。
ただ、それだけだった。
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