drrr! #13→42



一番柔らかいであろう内股にナイフを突き立てればジワリと広がる、赫、雫。
思い切り突き立てなのにもかかわらず悲鳴をカケラも零さなくて、何故か悔しかった。
憤慨も、悲愴も、何もかも抱かない、あの綺麗な顔が、大嫌いになった。

苦痛に歪む顔を、見たくなった。

初めてあったあの日、胸に一線を描いたあの時のような…顔を。

いつしか憎悪や嫌悪の念も抱かなくなっていってしまった、あの子の、いや、あの人形を、動かすには、
「どうしたらいいんだろうねぇ」




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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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