暗殺 #もしも殺せんせーの手助けがなかったらー修学旅行編ー




もしも殺せんせーの手助けがなかったらー修学旅行編ー

「茅野!神崎さん!取り敢えず逃げて!」
カルマの目は血走っている。怒りでおかしくなりそうだった。
「渚くんたちも、ちょっと、離れててくんない?おれがなんとかするし。」
「カルマくん?!危ないよ!僕も「いいから」
目線で人を殺せそうなくらいのカルマにたじろいだ渚たちは、心配そうにカルマを見ていたが、やがて神崎と茅野たちと共に、その場を離れた。
「ほんとに平気かな…カルマくん…」
「大丈夫だよ。ああいう時のカルマくんは無敵だからね」
渚は舐めてかかっていた。『高校生』複数と、カルマ一人。どう考えてもカルマが不利だ。
それでもカルマなら、と…。


「でさぁ、こーこーせーさん。俺たちの楽しい修学旅行邪魔して何がしたいわけ?」
臨戦態勢を保ったまま、カルマは問いかける。答えは決まっているんだろうが、聞かなければ気が済まなかった。さらに怒りが増幅されるとわかっていても。
「決まってんだろぉ?俺たちさあ、つまんねえ日常から脱却したいわけ。わかるよ、ねッ!」
「ッぶ!?な、こんな、の、卑怯、でしょ…」
背後に忍び寄る伏兵に、カルマは不覚にも気付かなかった。
「卑怯で結構だね。俺たちを舐めた罰、身体で償って貰おうじゃん。中坊。」


薄暗く、よどんだ空気を纏う廃墟で、カルマの意識はブラックアウトした。
最後に放たれた言葉に、言い表せない恐怖を覚え、目を覚ました時に、全裸にされていた時点で、いよいよカルマは貞操の危機を迎えているのだと気付いた。
「何?あんたらホモなの?きっも…!ッさわんな!」
汗ばんだ手がカルマの体を這いずる。あまりの気持ち悪さに吐き気がして、悪態ついた。
それが男たちに全くダメージを与えられていないということも、ある種の恐怖だった。
口喧嘩でも、喧嘩でも、カルマは負けを知らない。
けれど、現状は非常に不利で、もう負けが確定しているといって間違いない。

「うるせえなあ。俺らさ、性欲解消できればなんでもいいの。わかる?ついでにお前みたいな高飛車な奴を犯して、狂わせるのって、すっげえ気持ちいいじゃん?だから、その威勢の良さにコーフンしちゃうんだよねえ」
お前、結構可愛いしなあ。
ぞわぁ…と全身が粟立った。
こいつらは自分を犯すことになんの抵抗も持っていない。それどころか、興奮さえ覚えている。
気持ち悪くて、吐き気を覚えた。

「じゃーまずは…これかな」
「ひッ…!?ンン」
ぐじゅぐじゅと粘ついたローションのようなものを乳首に塗りたくられて、思わず甲高い声が漏れる。
慌てて唇を噛んだが効果はなく、何か怪しい成分が含まれていたのだろう。じわじわと乳首が痒いような、へんな気分になるような、妙な感覚を覚える。
「ッぁ…あう…なに、これぇ…」
痒い、気持ち良い。どうしよう、どうしよう、おかしくなる。
「お、もう効いてきた?媚薬入りローション。」
「は…?」
卑怯だ。そういう間も無くじゅるりと乳首を男が舌で転がして、甘い声が漏れるどころか止まらない。
「ああぁ!?やめ、やめ、ろぉ!ひんッ」
ぴゅ、ぴゅっと乳首への刺激だけで精液が少量溢れてしまった。
気が狂うほど気持ちいい。
抵抗なんて、できない。
「お、こいつ、見かけによらず、ちょー敏感じゃん」
コーフンするわ。
そう嗤う男の声が遠く聞こえる。
カルマはイヤイヤとかぶりを振り、必死に快楽から逃れようとしていた。

「いや!嫌だ!も、助けて!」
先ほどまでとは打って変わって、泣き叫ぶカルマを、男たちはニヤニヤしながら見つめていたが、やがて乳首への愛撫だけでは足りなくなったようで、先ほど乳首に塗りたくったものと同じローションを手のひらに揉み込み、今度は、奥ゆかしくもヒクついていやらしい後孔に塗りたくったその指を突っ込んだ。
「ッ!?そこ、なに、なに考えてるんだよ!や、やぁ…!」
即効性がある上、粘膜に直接塗り込んだため、すぐに薬の効果は現れる。
「あひ、ひぃ…!なか、あつ、熱い…!いや、いや!たしゅ、け…」
ついに助けを求め、ぐしゃぐしゃの顔を惜しげなく晒したカルマに、男たちはほくそ笑んだ。
「ほらな。コーコーセー舐めんなって言ったろ?チンポ欲しいか?楽になるぞ。」
「ほし、い…!かき乱して、じゅぶじゅぶって、俺の中犯して…!たすけ、てぇ…!」
それでこのむずがゆさと狂うほどの快感から逃れられるならば。と、カルマは懇願した。
「ほら、お前が欲しがってたおチンポ、やる、よっ!」
「あ゛あ゛あぅう…あつ、あちゅ、いぃ…きもひ、きもひい…!もっと、もっとかき回して!ナカ犯して!」
「くッ、こいつの、なか、やべーぞ!女なんかよりよっぽどいい…うねうね絡みついて…ッ!」
「ずりーよ、早く終わらせろ!次俺!次俺な!」
「あ、ああああああああ!」
ぶしゅ、とカルマの自身から大量の白濁が噴出される。その瞬間の締め付けに、耐えきれんとばかりに男も射精した。
ぱん!と穿たれ、奥に男の濃ゆい精液が中をじんわりと汚していく。
「ひ、ひん…」
まだ、足りない。もっともっと、精液が欲しい。かき回してかき乱して欲しい。
男が逸物を引き抜いても足りず、カルマは貪欲に二人目の男の隆起した逸物を撫ぜ、自らまたがり、挿入を始めた。
「もっと、もっとぉ…!俺のこと、犯して…」
こうしてカルマは闇に堕とされた。




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