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「俺と、ずっと一緒に居てくれ。真琴、離れるかもしれないなんて思わないでくれっ…頼む…」
正直、情けない男だと思った。遙自身、普段から特に格好付けているという訳ではないが、この懇願はかなり格好悪い。
「はる…俺、ハルがそういってくれて、うれしいっ…おれのせいでハルを悲しませちゃったのは苦しいけど、こうやって、いろんな事を言い合えて、よかった。ハル…はる…俺はハルのものだから、ハルを捨てるなんて事、絶対にしないよ。俺の一生は遙のものなんだから、ね？」
ふわっと笑う真琴は吹っ切れた表情だった。
安心、というのもあるだろうが、自分の胸中もすべてぶちまけてしまおうと言った、感じで。
「ずっと、…そう、初めて…その、はるえっち、なことした時に思ったんだ。俺はハルのものだけど、ハルはいつか俺のものじゃなくなっちゃうのかな？って、今だけなんじゃないかな、って。いつかは離れなくちゃいけないのかな、って。バカだよね。ハル、こんなに俺の事想ってくれてたんだぁ…って今言われて気付くなんて…ふふっ」
「ああ、真琴、俺たちは、ずっと、ずっと一緒だ。」
いつか、家族にも言わなくてはならない。
反対されても、別れたくはないし、別れないだろう。
二人なら、大丈夫、きっと。




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