双子天使 と やくそく ごと




 わたし、今年で13歳になります。

 ポケモンスクール中等部に所属する一年生です。

 性格はとてもさばさばしています、教師からもらった私への評価は「クールビューティーだな!」というなんともふざけたものだったので、私の愛らしいナゲキでインファイトかましてやりました。

 交友関係ですが、バレンタインには何故か男子よりもチョコを多く貰います。気がつけば周囲には女の子ばかりでした。ですが男子にもそれなりに言い寄られたりもします。

 おかしくないですか?私13歳なんですけど。

 まあ、ふざけた輩は私の愛らしいゴローンの転がるでぶっとばしてやるのだけど。

 とにかく、です。

 私は信頼出来る友人が一人、二人いればちょうどいいと思っています。面倒くさい交友関係は全ていりません。うすっぺらい関心で近づいてくる輩は絶対零度の視線で威圧して近づけさせません。


 いままでそうしてきたんです、だからこれからもどんな相手へもそのような冷たい態度でいいんです。私には私の世界があって、そこに他人は必要ないのですから。


 …と、考えていたのに。

 私は現在……大変困っています。



「ナマエお姉ちゃん、ナマエお姉ちゃん、今日の授業どうだった?バトル勝てた?
ぼくはね、ノボリとのだぶるばとるで勝ったよ!ぼくだぶるばとる好き!でもナマエお姉ちゃんの方がもっと好きーーーっ」

「………………。」

「こらクダリ、ナマエ様が困っているではありませんか!
そ、それに勝手に手を繋ぐんじゃありません!迷惑…でしょう、迷惑、ですよね…」
「……………。」


 放課後、一人居残りをして体育館という名のポケモンスクールのバトルフィールドで一人、ポケモン達とバトルの技を繰り出すタイミングの復習をしていた所に入り込んできた初等部の白と黒の双子。

 顔はうり二つなのに衣服の色が真逆、性格も真逆のこの二人。

 白い衣服を身に纏って、私の腕にきゃっきゃっと天使顔負けの可愛らしい笑顔で全力で抱きついてくるのはクダリ君。身長なんて私の腰ぐらいしかない。

 対して、黒い衣服に表情が少々硬い彼の名はノボリ君。子供にしては大人っぽい空気を醸し出して丁寧な口調で弟であるクダリ君を制してはいるものの、私の顔をちらちらと除いてみては、私にくっつくクダリ君を羨ましそうに見ている。…甘えたいのに素直に甘えられないらしい。


 −参っている。

 流石の私も初等部の子供相手に冷たく突き放す事もできない。何故懐かれてしまったのか謎で仕方ないのだけど、興味本位などではなくてここまでまっすぐに好意を向けられて懐かれたのは始めたな訳で、正直どう接したらいいのか戸惑っている…。


「あのね…君たち、ここ中等部。初等部の子達は入ってきちゃいけないの、何度もいったよね?」
「えーーっ?でもね、でもね!せんせーに『ちょっとだけでいいから入らせて!おねがいっ』ってお願いしたらせんせーがいいよ!って言ってくれた!だからぼくたちここにきても大丈夫!」
「先生が許してくださったのです、ナマエ様にお会いしたいのですとお願いしたところ…その」


 花咲く笑顔でいうクダリ君と、もじもじと恥ずかしそうに呟くノボリ君。


 おい先生、いいのかそれで。

 いや言い訳ないけど、この天使二人にそんな可愛いお願い事されたらどんな悪魔でも了解を下してしまうだろう。この二人の甘える攻撃は効果抜群だ。


「あのね…、私はまだバトルの自習中なの。邪魔しちゃだめ」
「じゃあ静かにしてる!」
「まし!」


 軽く注意すると、二人はぴっと背筋を伸ばして素直にその場に正座するものだからもうなにも言えなくなる。

 帰ってと言っても、過去を思い返してみても素直に帰らないのは分かっているし、クダリ君に関しては泣きわめいてでも「ここにいるー!」と騒ぐのが目に見えているので、おとなしくしてくれるならもうなんでもいいやと思うまでには毒されている。

 私は深くため息を吐いて、キャップをきゅっと横に回してからこの双子に指先でちょんちょんと交互におでこをついた。


「居てもいいけど……楽しい事なんてなにもないよ。私は自分のペースで自習するんだからね」
「うん!!いいのー!ぼくナマエお姉ちゃんのバトルみたいのー!」
「わ、わたくしも…!ナマエ様のバトル風景が間近で見られるのでしたら嬉しいですっっ」


 キラキラと輝く笑顔を向けられて頭痛を感じた。

 何故ここまで懐かれたんだろう…、この双子とは特別な出会いなんてしてないし、気がついたら放課後、このように通っては帰路を共にするようになった。


 初等部と中等部、つながりなんて何もないのに…。

 帰り道、聞いてみようか。


 そんな事をぼーっと考えて、私は己のポケモン達と自習という名のバトルへと戻っていった。





***




「ナマエお姉ちゃんお疲れさまーーーっかっこよかったーー!かっこよかったーーー!」
「タオルでございます!」


 ポケモン達をモンスターボールに戻したと同時にクダリ君が私の腰に抱きついて…いいえタックルをかましてきた。すりすりとお腹にすり寄るクダリ君をこれまた羨ましそうに睨みつつ、ノボリ君はタオルを差し出してきてくれたから、素直にそれを受け取った。


「ありがとうノボリ君、汗かいたからちょうど欲しかったんだ」
「そ、そうでございましたか!」
「うん、ノボリ君気が利く。将来いいお嫁さんになるよ」
「なっっなりません!!わたくしはおとこです!」
「それぐらい可愛いってことで、お嫁さんならもらってあげる」
「う、嬉しいですがおとこではお嫁にはなれません!!」

「えーーーっなになにっっノボリだけずるいー!ボクは?ボクは?」
「クダリ君は天使だから手持ちポケモンで」
「えーーーーっっっ」


 不満そうに頬を膨らませるクダリ君と、随時恥ずかしそうに顔真っ赤にするノボリ君。双子だというのに本当に正反対な二人だ。

 くっついて離れないクダリ君をそのままにてきぱきと荷物をまとめてさっさと帰路につく事にした。


「じゃ、私はもう帰るから君たちは…」
「ご一緒に帰ります!」
「駅までは一緒だもーん!」
「…言うと思った」


 一緒に帰るのが目的で待っているのだから先に帰れは通用しないらしい。

 一緒に外へ出て歩きだそうとした所で、小さな手が私の手をぎゅっと握りしめてきて、そちらへ振り向くと目尻を嬉しそうに下げてうふふと自分の口元を押さえて笑うクダリ君がいた。


「手繋いで帰る、今日ね、ボクだぶるばとるでかったの!ノボリと!クラスで優勝したー!だからご褒美!」
「手繋ぐだけでご褒美になるの?」
「なる!ぼくいますっごくしあわせーっっ」


 ぱぁっと、花が飛んでいる幻覚でも見えてきそうな程の笑顔だった。

 ……別に可愛いななんて思ってませんよ。今クダリ君の頭を撫でて緩みそうになる口元を必死に堪えているのは別にそんな意味なんかじゃないと言い張る。

 斜め後ろから、無言の視線を感じてそちらを向けばやっぱりノボリ君。手をもじもじさせて……ああもうなんでこうもいじらしいのか。


「ノボリ君も、ほら、手」
「えっ」
「二人で優勝したんでしょ?ならキミもご褒美、なるかどうかは知らないけど」
「な、なります!あ、あの…では、」


 控えめに私の手を握りしめてきて、顔から湯気がでそうな程に真っ赤にさせてぷるぷる小刻みに震えて嬉しそうにしているものだから、もうなんだろうこの双子は天使か、天使だったのか、じゃあ両手を天使と手を繋いでいる私はそろそろ天に召されるのか、とか考えてしまうあたり私しっかりしろ。



 手を繋いだまま三人で駅までの道を一緒に帰る。

 その間二人は本当に楽しそうにポケモンスクールでの話しだとか、お互いの話しだとかをしてくれて、時々小さな言い合いを双子でする様もなんだか微笑ましくて、気がつけば私もつられて笑っていた。

 この双子に出会って、随分と性格が丸くなった気がするのです。

 以前は他人なんて絶対に近づけさせなかったのに、この双子は突然現れてすんなりと私の心に入り込んで来てしまったんだから。

 気を遣う事も必要ない、自然と笑える、居心地がいい…なんて。


 冷徹とまで言われた事のある私が、素直に…心から可愛いと思える人が現れるとは思わなかった。


 口では言えないけど、本当は…この帰り道を三人で帰るこの時間が好きだった。




 駅に着くと、ここが別れる場所となる。お互い降りる駅が違うからホームが別になる。


「じゃあ私はこっちだから」
「うーー…っ、帰るの?やー……」
「こらクダリ、ナマエ様を困らせるんじゃありませんっ」
「うぅ…」
「わ、わたくしだって離れたくは…ない、で、すけど…」


 ぎゅうううっと二人して腰に抱きつかれて、駅の改札口付近で激しく目立つ。こんな天使顔負けの愛らしい二人に抱きつかれたら嫌でもめだつ。


「……ねえ、前から聞きたかったんだけど」
「まし?」
「(ましってなんだその聞き返し方なんなんだ可愛いな)なんで二人はそこまで私に懐いてくれるの?初めて会ったのだって君たちが中等部に侵入してきたあの日だし」
「その前にボクたちナマエお姉ちゃん見たことある」


 クダリ君は照れくさそうに笑みを浮かべて舌っ足らずな口調で語る。


「今年のね、春にね、中等部で新入生を迎えるぎしきで公開バトルやったでしょー、そこでバトルしてたの見た、それが最初」
「儀式じゃなくて行事ねそれ。
って…それ見てたの?」
「はい!そこで圧倒的な力で皆様をぼこぼこになぎ倒したナマエ様のお姿を拝見しました!み、見ほれました!!」
「なぎ倒した言うな」


 つまり、そのバトルで私をしって、勝ち進んでしまったものだからその強さに興味を示した…と?

 まあ、ありきたりな出会いだ。それに興味を持って近づいてきた輩だっている。


 双子に言葉を返せなくて、遠くを見てしまっている辺り……少し落ち込んでいるのかもしれない。結局はみんなと同じじゃないか、と。うわべだけの興味じゃないか、とか私のねじ曲がった性格じゃあそんな事も考えてしまう。
 落ち込んでいる…?
 そんな感情を持つほどに…私はこの双子を気に入っていたというの…。


「でね、その後でね」
「どんな戦略をお持ちなのでしょうと二人でお話して、中等部に侵入して中等部のバトルスタジアムを覗いたのです」
「え」


 ノボリ君とクダリ君は、ほぼ同時にポケットからモンスターボールを取り出して困ったように違いの視線を合わせた。


「わたくしたち、初等部ではほとんど負けなしで。勝てるのが当然と思っていましたので」
「ナマエお姉ちゃんもボク達と同じなんだと思って、まわりがみんな弱いから強い相手いないから退屈してるんじゃないって思って。ぼく達も退屈してたから同じだとおもった」


 おいこら自慢か。

 そうだこの双子、バトルでは相当な天才気質だと名高いんだった。大人顔負けのバトルをする。天性の物なんだろう、子供故に何故自分たちがそこまで強いのかも分からず、ただがむしゃらに戦っては勝ちをとっていくらしいと話しはきいた。

 …なんとも末恐ろしい子供達だ。


「でもね、違ったんだよね。覗きにいったらナマエお姉ちゃん…一人ですっごくしんけんにバトルしてた、練習してたの。みんなとっくに帰っちゃったのに…すっごくすっごく頑張ってた」
「それを見て、わたくしたち衝撃を受けました。ナマエ様の強さは努力なくしてはなせないものなんだと。あまりにも涼しい顔で勝っていたのであの日はわたくしたちと同じなんだと思いましたが、ナマエ様は努力されて…強くなったのだと」


 ノボリ君とクダリ君は互いの視線を合わせたままで苦笑を漏らした。


「今のままじゃボク達ナマエお姉ちゃんとバトルしても負けちゃうよね。かっこわるいの見せるのは嫌」
「ただバトルするだけではなく、わたくしたちもナマエ様に出会ってその姿を見てから努力するようになりました。見習って、毎日毎日勉強しております。自分の強さに酔って怠けては腐るだけと教えてくれたのは貴女様です」
「だからね、ボク達ナマエお姉ちゃん大好きなのーっ、ボク達の目標なのーーー!」


 ぎゅうっと、自分の手を強く握りしめてしまった。

 胸の奥がじわりあついのは何でだろう、その熱い物がぶわってこみ上げてきて目頭が熱くなるのはなんでだろう…?

 ああ、そう。嬉しいの私…。
 嬉しいから…泣きそうなの。


 誰も気づかなかった。誰もがそんな私を知らないで表面上だけで近寄ってきたから嫌だった。
 でもこの双子は気づいてた、それをしっていて…私に興味を持ってくれた。


 子供の洞察力なんて……と傲っていた私を叱咤してやりたい。


 今はきっとこの感情に戸惑って情けない顔をしているんだろう。だから…顔は腕で隠して、でも伝えたい言葉は一つだった。


「ありが…とう」
「なにがー?」
「わたくしたちの方が礼を言うべきでしょう、さらなる高見を目指したいと向き直らせてくださったのはナマエ様なのですから」


 また、腰にぎゅうぎゅうと二人して抱きついてきて、向けられるは二人の純粋無垢な笑顔。


「いつかぼくたちとバトルしてね!でねーっ勝ったらねーーーっぼくのおよめさんになってね!」
「いや、ならないけど。この話しの流れで訳分からないけど可愛いな」
「うわあああん!!」  
「クダリ泣くんじゃありませんっ!それにナマエさまのお嫁になるのはわたくしです!」「え?それさっきの話し引きずってるの?嫌って言ってなかったノボリ君可愛いな」


 言葉にするなら「びええええん!」と泣きわめくクダリ君にしゃがみ込んでハンカチで涙とか鼻水とかを拭ってあげる。

 甘くなったと感じてもしょうがない、理由を知ってしまった今…心底この二人が可愛いんだからべたべたに甘やかしたいと思っても…いい。


「そうだね、じゃあ将来めちゃくちゃ強い人になったら考えてあげる。ジムリーダーぐらい」
「えっほんとーーー!?」
「うん、本当、本当」
「な、ならわたくしも!!」
「はいはい、二人とも頑張って」


 顔を真っ赤にして、二人同時にしゃがんでいる私の首に飛びついてきた。

 苦しいぐらいに抱きつかれて、両耳から聞こえてくるのは彼らの期待に満ちた明るい笑い声。


「ぼくがんばるーー!!すっごく強くなったらナマエお姉ちゃんとけっこんするぅー!すきーすきーーー大好きーーーっっ」
「わっっわたくしだって、だ、だ、だ、だぃすきでございます!!誰よりも強くなってみせます!!」
「あはは、ありがとう。私も大好きですよー」
「ナマエお姉ちゃん棒読み、めっっ!!」
「すきとおっしゃってくださったのですから浮気は駄目ですからねっ」


 思わず吹き出した。

 まさか浮気という単語が出るなんて誰が思おうか?

 両手を二人の背に伸ばして笑い声を漏らしながらぎゅっと抱き返した。


「なら、浮気心が生まれないぐらい夢中にさせてくださいね。天使ちゃん達。
ちなみにバトルでは返り討ちにする、そこは手ぇ抜かない」
「ナマエお姉ちゃんかっこいーー!すきーーーっ」
「日々鍛錬いたします!」




 これが、幼少期の私の思い出。

 彼らとの出会いが会ったからこそ私はまた人に歩み寄る事が出来たし、ポケモン達とのバトルでもめげずにずっと前に進み続ける事が出来た。

 この過去が想い出になってしまった今でも…たまにこの事を思い出しては一人心和むのだ。


 想い出とはなんとも、美化されるもの。










「う そ だ … !!」


 そして現在進行形で、私はライモンシティのギアステーションへやってきていた。

 ジムバッチをいくつか持っているレベルの強さはある、だからこそジムリーダー達ですら苦戦するというこの施設に興味を持って、友人のナツミさん(役職:山男)を誘って一緒に初のマルチトレインに乗った…んですよ。

 最終車両におわすはサブウェイマスター。

 このギアステーションで最強のトレーナー。何度でも言うけどそこらのジムリーダー達よりもよっぽど強いらしい。

 黒と白の車掌二人。

 生真面目そうな真面目顔の黒い車掌、随時笑顔を絶やさない白の車掌。


 初めて出会った筈の二人の車掌は、初めて出会っていなかった。


 見覚えがありまくる。


 ノボリと、クダリ!!


「あ、えっあぅ…?!」
「どうしたんだいナマエ、まさか僕とマイハニーとの馴れ初め話に感動して目眩が?!」
「なんでだよ、今そんな話し微塵もしてなかったでしょ黙ってろ」
「冷たい!!」


 いやごめん、混乱しすぎて口調がきつくなってしまったよナツミさん。

 がたんごとん列車は揺れる、ひたすら固まる私へ…彼らは姿勢を正して、各々の最上級の笑顔を私へと向けてきた。
「本日はバトルサブウェイへご乗車くださり誠にありがとうございます。わたくしサブウェイマスターのノボリと申します。傍らに控えるは同じく、サブウェイマスターのクダリです」

「!!!!!、や、やっぱり二人はっっ」

「ではクダリ、何かありましたらどうぞ!」


 私の言葉を遮って、クダリへ言葉を渡すノボリ。


「ルールを守って安全運転!目指すは勝利!そして…」


 カツカツカツ、靴音を乱れなく同時に響かせながら二人は私の目の前へ歩み寄ってきて、これまた二人同時に私の手を取った。


「お久しぶりでございますナマエ様、何年ぶりでしょう?」
「あの日、ボク達になんの連絡もなく急に転校しちゃったよね、なんで?僕達すっごく悲しかった」
「い、や、あの、その説は色々ありまして…!!」
「でもね、ナマエの性格考えて。ここでサブウェイマスターしてたらナマエは絶対会いに来るって思ってた、だってナマエバトル大好きだもんね!」
「そしてこうしてまたお会い出来たのです。あの日の約束…果たしてくださいまし」
「や、約束…?」


 冷や汗と、ひくついた笑顔しか出せない私の目の前で、二人は膝を折って跪いた。

 浮かべる笑顔は、あの日の可愛い子供のそれなんかじゃなく
 …獲物を捕らえた男の笑みだった。


「わたくしたちが強くなりましたら、」
「お嫁さんになってくれるんだよねーっ?」

「・・・なんですと」

「ああ…わたくしが“お嫁さん”でございましたか?」
「僕がナマエの手持ちになるんだっけ?どっちでもいいけど、
−−−ナマエお姉チャン」
「覚悟してくださいまし…」




 数年間の想いを、今まさにバトルにのせてお届けしましょう。






双子天使 と やくそく ごと

(ナツミーーーーーー!!全力でバトルしてくださいよ!!負けたら簀巻きにしてホドエモ湾に投げ込んでコイキングのエサにしてやる!!)
(ええええええええええええ?!)

(では、目指すはナマエ様!出発進行ーーー!!)
(全速前進ーーーー!!)(否!!返り討ち!!)


 素直に再会を喜ぶ隙も与えてくれないのかこの双子!!

 でもまた会えてやっぱり嬉しいよこんちくしょう!!






2012/07/03







[TOP]





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -