ジャック(ハロウィン/パンプキンズ)

「やっほー、モンスターランドへようこそ!」
急に変わった目の前の光景に戸惑っていると、
足元から陽気な声が聞こえてきた。
声の持ち主は子供ほどの大きさの体をテコテコと動かしながら、
身の丈に不釣り合いな長い袖を振り回して存在を主張している。
何より目を引くのは頭部。
それは人のものではなく、ハロウィンに見かけるジャックランタンそのものだった。
小さなカボチャ頭は気の抜けた笑顔で尚も話しかけて来る。
「迷っちゃった? まー、すぐ帰れると思うよ」
首を傾げたりバサバサと袖を振る姿を見ていると無性におかしくなって
思わずツヤツヤとした頭を撫でると、大きな抗議の声が上がった。
「オレ、こう見えても大人なんだけど! 子供扱いしないでくれる!?」



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -