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少し歳の離れた弟は、他のその歳の頃の子に比べると、全くと言って良いほど姉を煙たがらない。
普通、どんなに仲が良くても、他人から見てもそう思われるのは少し照れくさかったりして、外では距離をおいたりするものだが、澄晴は仲が良いと言われることを喜ばしく思っているみたいだった。
あまり似ていない顔立ちなこともあって、恋人と間違えられることすらあった。
それでも距離は一定だった。
兄弟の中で1番社交的な澄晴が、1番兄弟に執着しているのは、なんだか意外な話だけど。
澄晴が本当に好きな子が出来たら、距離を置かれてしまうのだろうか。
いつまで私の隣を歩いてくれるのかなぁ。
その日までは、その日までで良いから、私の隣で笑っていてね。