プロローグ
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──物心ついたときには、独りだった。
「こっち来るなよ化物」
──ただ居場所が欲しかった。
ひとりが嫌だった。
誰かに、必要とされたかった
「そこのお前」
名前を呼んで欲しかった。
「…独りは嫌だ」
誰にも吐き出せない気持ちを孕んで、
体も意識も悲鳴をあげて崩れ落ちた私に
「大丈夫、一人じゃないから」
光を差してくれた貴方がいたから
私は此処に在るのだと
貴方に今伝えたい
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