プロローグ  



 



──物心ついたときには、独りだった。



「こっち来るなよ化物」





──ただ居場所が欲しかった。

ひとりが嫌だった。



誰かに、必要とされたかった


「そこのお前」




名前を呼んで欲しかった。


「…独りは嫌だ」




誰にも吐き出せない気持ちを孕んで、
  体も意識も悲鳴をあげて崩れ落ちた私に






「大丈夫、一人じゃないから」




光を差してくれた貴方がいたから
私は此処に在るのだと



貴方に今伝えたい







 



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -