そろそろあたし、婚期逃がす気がしてきた。今日この頃。
言峰でもいいっていうかもうギルガメッシュでもいい気がしてきた、なんかもう誰でもいい。人間なら誰でもいいから結婚してくれ。
「人肌が恋しいんだよ〜〜!」
「何を気色の悪い事を」
「もうやだホント、あたしここに居たら結婚できない!子供欲しいーーっ」
「フン。外だろうがお前を娶ろうなんという男は居らぬ」
「何さその言い方は!こちとら本気で困ってんのよバカ野郎!!」
ああもうこいつはホントいいよね顔だけはカッコいいしそこいらのモデルよりスタイルいいし!
女に困らないだろうねそうだろうねあたしの悩みなんて一本の枝毛くらいの悩みにしか思えないだろうね切り落とせ的な!?
「まあ世界は広いからな。どこかには居るだろうよ」
「じゃああんたが貰ってよ…ぐす…」
いかんこれは飲みすぎたなあたし。
近くに転がる空き缶を見て、ギルガメッシュは笑った。
「泣いてせがむ程我に落ちたか?ふはは、良い良い。実に滑稽だ」
「ううぅあああむかつくううう」
「貰ってやっても良いぞ、雑種」
「は?」
さああっと酔いが冷めていくのを感じた。
ちょ、いまこの男なんつったのえええ!?酔った勢いってやつなんですけど!ちょっと、えええ!?
「ぷっ、何を呆けておる。"冗談"というやつだ」
「うがあああ死に晒せ!!」