私は実に、奴が嫌いだ。だいきらいだ。
毎月律儀に訪問してきておまけに苦痛を与える、しかも金かかる。


そう。女に与えられた試練。



「ぐうぅあ…腹いてぇ…」

「何を悶え苦しんでいる、中々に珍妙で面白い」

「っざけんなエセ王が」


痛いの。本当に痛いの。男は分からないだろうけど本当に痛いの。
いつもみたいに軽口で返す余裕なんてありません。誰だよ大人になったら少しは痛み和らぐよ〜とか言った奴。

現在進行形で痛いんですけど、意味わかんね。



「ううー…言峰、ゆたんぽちょうだいゆたんぽ」

「そんなもの自分で用意すればいい」


とか言いながら用意してくれる言峰は母親体質だとこの数年で理解済み。

無愛想だけどそれなりに優しいんだよ、趣味は頂けないけども。
ああもうなんか旦那言峰でいい気がしてきた。残念ながら家出したときに携帯置いてきて連絡手段ない上にこもりっきりだから他には衛宮くんしか知り合いが居ない。
それに衛宮くん子持ちだし。


「もういい、言峰結婚してー」

「生理というのは自暴自棄になるものなのか」

「うっさいわギルガメッシュめ」

「私にも選ぶ権利というものはある」

「なにそれすっごく失礼。あたし尽くすよホント、逃したらおしいよー」

「ギルガメッシュ。タオルを持ってきてくれ」




スルーしやがったよ!
 



 
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