「朝ご飯まだー?」
「…少しくらい待ったらどうだ」
教会生活、五日目。
逃げる期を逃したというか、タイミングが掴めずにたらたらしていたら完全に馴染んでしまった。まる。
「目が覚めたか、遥希」
「ギルガメッシュ。おはよーっす」
「なんだその腑抜けた面は。しゃきっとせんか」
「いいじゃんまだ朝早いんだしー、ってか二度寝しよっかな」
「そう寝てばかりいると牛になるぞ」
――くたばれ。
一気に眠気吹き飛んだわバカ。言峰が朝食を出すまであと少しあるから取りあえずソファにダイブする。
このふっかふかなクッションもずいぶんと馴染みました。
「すっかりとモノにしてくれたな」
「いいじゃん。オキャクサマなんだしー」
「貴様のような奴は客人とは言わぬ。ただのスネかじり虫だ」
「ぶっ。あはははなにそれ!!似合わなッ」
「黙れ!子供が言っていたのだ」
顔に似合わずずいぶんと可愛らしいことを言うじゃないか。ぷぷっ。
「朝食が出来たぞ」
「はーい」