見るからに異様な筋肉だるまのような、褐色の大男さえ視界の端に追いやられる。私の目が捉えたのはその隣に居る二回りも三回りも四回りもちっさいような男の人。あれもしかしてあたしとそんなに変わらないのでは!ってくらい小さいその人は私のはーとをぐさりとぶっ刺した。 「大丈夫か、オマエ怪我してるぞ」 屈んであたしの額にタオルを宛てた少年に息がみるみる荒くなっていく。ぎょっとした表情の少年の手をがっちりと掴んで叫んだ。 「あたしを、」 「は、はあ?」 「あたしを受け取ってください!」 迷惑なプレゼント (オマエなんか要るか!)(いやん照れないでくださいよ!) |