「…おいライダーもう殆どのサーヴァントが召喚された」

「そうか、うむ。征服王たる余の血が騒ぐのう!」

「おい春子、逃げるなら今だぞ。もう無関係でシラを切れるラインは超えるんだからな」

「無論です!ウェイバーさんを今回のえっと、さ…采配戦争?」

「なんだよそれ!聖杯戦争だバカ!!」

「そうですそのセイハイセンソウですよ!あたしはこのウェイバーさん人生の大勝負を支えると心に決めたのです!そのためなら危険だって顧みません!」

「(…流されるな、流されるなボク。きっとこの次には)」

「ここでウェイバーさんの大きな助けになれればきっとあたしの存在は、ウェイバーさんにとって一生忘れられない者になれますからね!」

「………き、期待はしないでおく、けど……ありがとう」

「お礼には及びませんぜ!あたしはデレイバーさんのパンツをけしからんマスターだかサバだか知らない連中から守らなければならない義務があります!
もし!もしもライダーさんが不在の時に!誰かに!襲われて!ウェイバーさんのさくらんぼが失われたらどうするんでムググッ」

「もういい本当にオマエは黙れ!頼むこのままだと疲労死するわ!!」

「フグッ、ンーンンンウウ!!」

「ライダーこいつを今すぐ連れて行け、山奥でもどこでもいいからボクの目の届かないところに今すぐだ!」

「そう腹を立ててばかりでは早死にするぞ坊主。のう小娘?」


コクコクと首を縦に振った春子の口を舌打ち交じりで開放したウェイバー。
時計塔で血統の浅いウェイバーは周りからの評価が愚かな上に加え、その自信家な性格も足されて全くと言ってもいいほど人との関わりがない。

それの結果突然普通のひとよりも数倍厄介な少女に出くわすとは。ウェイバーは泣きたいような逃げたいような思いでイギリスに想いを馳せた。



「ウェイバーさんが涙目!きゃああカメラカメラ、あっやっべ無くしちゃった最悪だ。こうなったら目に焼き付けようウェイバーさんこっち見て!」

「誰が見るか!」

「もうウェイバーさんの照れっぷりは極められちゃってますね!大丈夫ですあたしはありのままのウェイバーさんを包み隠さず晒してください!のーぷろぶれぇむ!」

「オマエの口から英語を聞くなんてな。猿でも話せるな」

「そんなっ!グサグサきますよ!でも照れ隠しだって分かってるので安心してください嫌いになりませんよ、あたしはどんなウェイバーさんも愛してますよ!」

「あああああ言わなくていい!いっそ嫌ってくれ頼むから!」

「ウェイバーさんを嫌うくらいなら鼻にナマコ詰め込んで死にます!」

「嫌な死に方だな!!」








ウェイバーさんのツッコミセンスが素敵です!


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