砂木沼さんのお夕飯



ぶり大根。厚揚げとキャベツの味噌炒め。けんちん汁。豚肉の生姜焼き。季節野菜の煮物。まいたけの炊き込みご飯。

「どうした、食べないのか」
「や、あの、写真撮りたいなー、なんて」
「なぜだ」
「…不思議と、茶色いから」

砂木沼は、するりと食卓を一瞥した。確かにお前の言うことにも一理ある。立ち上がり、冷蔵庫を開ける。円堂は携帯電話のカメラで慎重に食卓を撮影した。

「これならばよかろう」

納得した様子で全ての料理に小口切りにされた葱がふりかけられた。円堂は携帯電話のカメラで慎重に食卓を撮影した。


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