【モビーさんと世間話】

「トモエ。」

「あ、こんばんは。」

「最近、トモエは部屋から出てこない。」

「ああ、はい。最近ナースさん達のお手伝いをしているので。ん?でもあたし達って、夜にしか会ったことないですよね?モビーさんは昼間どこにいるんですか?」

「ナース達の仕事だけじゃない。出てこない理由。」

「後半はスルーですか。」

「話して。力になりたい。」

「…なんでこの船は男前ばっかりなんでしょうねえ。」



船長が船長ですから。



【ジョズさんと大乱闘馬鹿息子ブラザーズ】

「あっ!いたいたトモエ!ここにいたのか〜って、また寝てんのか。おーい起きろー明日一緒に買い物行こうぜー。」

「サッチ、起こすな。」

「サッチィイ!!抜け駆けすんなてめえ!!!」

「イゾウ、トモエが起きる。」

「いつまでもお前達ばっかり選ばれると思うなよい…。」

「マルコ、殺気を出すな。トモエは殺気に敏感だ。」

「買い物はおれが行く。コイツに買わせなきゃならねェもんがある。」

「エース、火を仕舞ってから来い。」

「いやいや俺が。」

「俺が行くっつってんだ。」

「偶には俺に譲れよい。」

「おれが行く!!」

「……ぅ、ん…?なに…?」

「おい!トモエ…って、げ。」

「…………トモエを起こすなと言ってるのが聞こえないのか…。」

「やべえ!逃げろ!ジョズがキレた!!」

「やれやれ…。」



ジョズの過保護もなかなかのもの。



【ビスタさんと買い物】

「それで、何を買いに行くんだい?」

「あー一応服を…ビスタさん、エドワードさんの好みの女性の服装とか知ってます?」

「オヤジの?そうだな…強いて言うならアニマル柄か。」

「…アニマル柄?」

「ナースが履いているだろう?」

「ああ、あのニーハイ…あれはエドワードさんの趣味だったんですね。」

「野性的でいいそうだ。」

「そうですかー……ビスタさん、予定変更して買い食いしたいです。」

「そうはいかない。トモエの同伴として、オヤジの意向にそわなきゃならないからな。」

「目的知ってるんじゃないですか!!無理ですあたしにアニマル柄は無理ですー!!」

「何事も挑戦だろう?さあ行くぞ。ちなみに俺はレースが好きだ。」

「ビスタさん!そこ文字読めないあたしでも明らか分かるほど下着屋さんです!!」



楽しい買い物。



【エースさんと帰宅】

「…何だ、その格好。」

「エースさんただいまですビスタさんと買い物に行って服を買って今そのお披露目をしてきたんです疲れました。」

「あ、あぁ、そうか…。オヤジ好みの服買ってこいってやつか?」

「やっぱり同伴候補の人にはみんな知れ渡ってたんだ…。」

「でもアニマル柄じゃねェのか?」

「この可愛らしい白レースのワンピースはビスタさんの趣味です。下着がアニマル柄です。」

「ぶっ!!?」

「笑わないで下さいよ…。」

「笑ってねェよ!!そういうわけじゃなくてだな…!男に下着の話なんかするんじゃねえ!!」

「すみません…何か色々消耗したんでもう何でもいいかなって…今日はもう寝ますね。お休みなさい。」

「あっ…ちょ、ちょっと待て!」

「はい?」

「…これ、やる。」

「へ?これって…麦藁帽?」

「お前、この前熱中症なりかけただろ。やるから、被っとけ。」

「わざわざ買ってきてくれたんですか?」

「っ…要るのか要らねえのか!!!要らねえなら捨てる!!!」

「要ります!!エースさん短気!でもありがとうございます!」

「…ふん。」

「(あ、リボンついてる)」



下着は牛柄。



【ティーチさんとプリン】

「この前買い物に行った時に、見たことのない果物を買ってみたんですが。」

「おう。」

「凄まじくクセのある果物だったみたいで、とても生で食べれませんでした。」

「ほう。」

「で、プリンにしたら食べれるかなあと思って作ってみたんですが、何でも食べるエースさんに拒否されました。」

「ゼハハ、そりゃあ珍しいな。」

「なのでティーチさんにあげます。一緒に食べましょう。」

「おう、もらうぜ。……ゼハハハ!なかなかうめェじゃねェか!!」

「ですよね。何でエースさん駄目だったんでしょう…。」

「おめェらの味覚がおかしいんだよ!!」



巴はプリンなら大抵何でも食べられるだけ。



【エドワードさんと犬】

「ステファン君ともお別れだね。今度来る時はビーフジャーキー持ってくるから。それともリボーンが持ってる猛獣の餌の方がいいのかな?エドワードさんの犬だしねえ。」

「おい、トモエ。」

「あ、はい。エドワードさん、今度来る時はステファン君にもお土産持ってきますから!」

「あァ、そりゃ助かるが、ステファンは何年か前に死んじまってるんだがな。」

「え。」

「グラララ!」



勝手に故犬にしてすみません。



【若エドワードさんと前途多難】

「成る程、じゃあおめェは“偉大なる航路”にある黒い岩の島を探さねェと帰れねェってことだな?」

「はい…でもこの船、エドワードさんの船じゃないですよね?」

「構わねェ。俺が船から降りればいい話だ。」

「…ええ!?いやだめですよそんな!!大体エドワードさんもカナヅチなんでしょう!?歳を取ったエドワードさんより大きくないとは言え、落ちたらあたし助けられませんよ!」

「?カナヅチ?何言ってんだ?」

「え…?エドワードさんも悪魔の実を食べられたんじゃ…。」

「?食ってねェが。」

「…えええ!?じゃあ悪魔の実を探すところから始めなきゃいけないんですか!?」

「グラララ!何焦ってやがる、リスみてェな奴だな。よし、船長に話を付けて、次の島に着いたら船を調達するぞ。」

「行動早い!い、いいんですか?あたしなんかの為に…。」

「そろそろてめェの家族を作りたくてなァ…。おめェが俺の家族第一号ってわけだ、グラララ!」

「…オヤジとは呼びませんからね。」

「先手を取るんじゃねェ。」



やっぱり呼ばせたいエドワードさん。





おわり



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -