擬人携帯化パロ
〜ヴァリアーと女の子編〜




【レヴィと不良】


「いった…っ!?ちょっとレヴィさん!!また漏電してますって!どうなってるんですか!」

「わ、わざとではない!!」

「はあ…じゃあやっぱり一度修理に入ってもらわなきゃですね。こうも度々感電してちゃ…」

「何を言う!!どこも悪くないぞ!!」

「週二でしてるんですからもう無理です。これ以上激しいことになったらあたしの体が保ちません。」

「……。」

「?何か急にボディが温かくなりましたけど。」

「ちっ違う!!!」

「は?あ…まさか電池パックですか!?火傷レベルに熱くなって膨らんで爆発するやつですか!?怖いから今から修理にいきますよ!」

「違うと言って…ぐっ!?おい!アンテナを引っ張るな!!俺は修理になど行かない!!」

「病院嫌いの犬ですか!携帯なんですから大人しく携帯されて下さいよ!」

「犬などと愚弄する気か!!携帯を携帯する気があるなら修理になど出すな!!」

「レヴィさんがいない内はウノさんを代替え機にしてもらうから心配しなくていいです!行きますよ!」

「乗り換えなど許さんぞ!!!」

「レヴィさんがそう言うから後継型のウノさんにしたのに理不尽じゃないですか!?って、いったあ!!」



よく電池パック回収騒ぎがありましたね。




【アクセサリ充実のハル】


「辞書引きなら任せて下さいっ!」

「うん、よろしくお願いします。」

「英和、和英、国語、漢字、とっさの一言英会話に、冠婚葬祭マナー辞典もありますから!」

「ハルちゃんは万能だなあ。」

「あと、世界の国旗辞典もあります!」

「何これ面白い!国旗の由来と意味まで書いてある!」

「内蔵ミニゲームはちょっと地味ですが…音階当てと四字熟語クイズと算数ゲームが付いてます。」

「可愛い外見の割に知性派携帯だ…!」



友人のパステルカラーな可愛い携帯が万能でした。




【マーモンとお支払いプラン】


「ム。新しい支払いプランが出たね。今すぐショップに行って変えてくるんだ。」

「ま、またですか?プラン変えすぎで、携帯ショップの人に顔覚えられちゃってますよ絶対…。」

「向こうだって変えさせる為にしょっちゅう新プランを出してくるんだろう。問題ないさ。」

「正直に言うとあたしが個人的に面倒くさいです…。」

「甘いね。面倒くさがってちゃ節約はできない。それが嫌ならメールは全部件名で済ませることだね。」

「あたしはそれでも構わないんですが、相手の反応が酷く微妙なので避けたいところです。」

「件名を消さないでRe:が増えていくよりいいじゃないか。」

「ですよね。まあマーモン君のプラン選びに間違いはないですから、さっさと行ってきます。」

「懸命な判断だね。」

「(浮いたお金でプリン食べよう)」

「浮いたお金は僕の貯金箱にね。」

「えっ。」



*件名だけメール…その昔、パケット定額制がまだなかった頃、主に学生の間で広まっていたパケット代節約方。




【可愛らしいメールとか無理ですよ花】


「…ちょっと巴。」

「へ?何?」

「へ?じゃなくて。普段から全然絵文字使わないのは諦めたけど、せめて絵文字メールには絵文字メールで返しなさいよ。」

「えー…あたし絵文字使うキャラじゃないし、使い慣れてないのに散りばめると微妙なメールが出来上がるし…。」

「だからそうならないように普段から使えって言ってるんでしょうが。どうすんの?好きな人ができてメールした時にブスメール送ってブッチされたら。」

「はっきり言うなあ。」

「感心してないで絵文字開く。まったくもう…異様にレベルの高い画像フォルダに見合わない女子力なんだから…。」

「うん、迷惑メールにストレスの溜まった花の機嫌取りに色んな人に写メ貰いまくったからね。」

「巴が拒否メール設定サボるからあんな大惨事になるんでしょうが!」

「いや眠くてさあ…もう設定したから許してよ。」

「じゃあ頑張ってメール打ちなさい。」

「はーい。」



絵文字だのデコメだの可愛いメールは未だ未知の世界。




【音量注意・スクアーロ】


「あれっ…え、嘘、まさか…。」

「あ゛あ?何だ。」

「うわ…これやっぱり…絶望だ…うわーどうしよう。」

「う゛おぉい!!!無視すんじゃねえ!!!」

「やっぱりうるさい!スクアーロさんのマナーモードとサイレントモードが機能しないんですよ!!スクアーロさんの音量1は他機種の3レベルなんですよ!?どうするんですか!学校に持っていけないです!!あと単純に毎日うるさいのは凄まじく困ります!」

「んなことで絶望とか言ってんじゃねええ゛!!!」

「はあ…それもそうですね。じゃあ明日はスクアーロさんは家でお留守番で。」

「う゛おぉい!!携帯の意味分かってんのかあ!!!」

「だってどうせ電源切ってるなら置いていった方が楽です。スクアーロさんはスリムボディの割に、何故かやたらと重たいんですよ…。」

「ふん、要するに音が鳴らないようにすりゃいいだけだろお。」

「あ、何か他に便利な機能が?」

「しょっちゅう昼間にメール寄越すカス共の一括受信拒否、及び着信拒否。」

「極論過ぎる!!」



機種によって音量違いましたよね。




【イーピン】


「イーピンちゃんもお子様携帯から大人携帯にリニューアルしました。赤白市松にアクセントの黒がポップで可愛いね〜。」

「えへへっ、また巴姉さんに使ってもらえて嬉しいな!」

「昔は防犯ブザー付いてたよねえ。すごい爆発音のやつ…。」

「す、すいません…一応犯人撃退用でもあったんですけど、あれはなかなか凄い音でしたよねー…。」

「お陰様で危険なめにはあってないから結果的に優秀さんでした。よし、じゃあもう寝るね。アラームお願いしていい?」

「はい!勿論!」

「ありがとう、おやすみ〜。」





『ドォン!!!』


「そんな気はしてたけどやっぱり着信音として残ってた!!!」



何ちゃっておもしろ着信音とか沢山ありましたね。




【知らせたいザンザス】


「誕生日おめでとう。」

「な…。」

「……。」

「え…ざ、ザンザスさんが自主的に誕生日を祝って下さるなんて…!」

「…日付登録機能だ。」

「あ、そうでした。プロフィールとかアドレスに誕生日登録すると、待ち受けで表示してくれるやつですよね。昨日リボーンの誕生日もお知らせしてくれてたのにすっかり忘れてました。いやー道理で有り得ないことが起きると思いましたよ。」

「……。」

「さて、自分の為にプリンケーキでも作ろうかな。」

「…おい。」

「はい?」

「Buon Compleanno.」

「??…急にlanguage機能イタリア語に変えてどうしたんですか?」

「……。」



伝わらない。




おわり



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