目の前で笑う    あなたにしか 憶えられないこと







ウロボロスの件から、はや三週間がたち…シュテルンビルトは再び日常を取り戻しつつあった。

ジャスティスタワー トレーニングルーム

『虎徹ー!!バーナビー!!またやったな!あんたら!!』

ヒーロー達がいるトレーニングルームにやって来た一人の女性…日系人の天川凌。アポロンメディア所属で二人のマネージャー(Top MAGの元ヒーロー)だ。

「…名前」

「ッゲ!名前!?」

呆れるバーナビーに肩をビクッと上げるワイルドタイガーこと鏑木虎徹。

「あらあら御立腹ねー」

近くにいたネイサンは名前に声をかけると名前は言い始めた。

『ネイサン…!!聞いてーや!あやつら、また調子乗ってスーツ壊しよった!!これで13回目や!!最近、MVP近いからって調子乗っ取るんちゃうか…!!斎藤さんカンカンやでな!!』

名前はネイサンに言いながら虎徹とバーナビーの方を向いた。

「落ち着いて下さい名前。虎徹さんも僕もわかってますから。きおつけまから…ね?」

バーナビーが名前をまぁまぁと宥める。

『バーナビー!やっぱりあんた優しくなったなー!今となってはうちの癒しやわー』

ふにゃっと微笑むとバーナビーは頬を少し赤らめて嬉しそうに笑った。すると虎徹が…

「そうだぞ名前!賠償金少なくなっただけでも俺、成長したぜ?」

虎徹の言葉を聞いた名前が何処からかハリセンを出し虎徹の頭をスパーンといい音をたてて叩いた。

「っ…!!」

それを横で見ているヒーロー達は、また始まっただの、今日は一段とキレのある音だの…ジャパニーズ文化…!ハリセン!!と目を輝かすヒーローなどと各々思いながら見ていた。

『賠償金は少なーなっただけで消えてはないやろ!!消えてから成長したって言えや!大体!やっとお互い仲よーなったわ思たら…二人して無茶ばっかり!!そらスーツも壊れるわな!!』

「しゃーねーだろーが!!お前だって昔(ヒーロー時代)は無茶ばっかりしてただろーが!!!」

『あれは虎徹があほな事ばっかするからやろー!!!昔の事を引っ張りだすな!過去は過去や!大体!今!現代進行形で話してんねん!』

ハリセンを振り回す名前と逃げる虎徹。バーナビーは笑いながら二人を見守っていた。

「ハンサムもよくあの二人についていけるわね」

横でネイサンが言うとバーナビーは苦笑しながら言った。

「名前は最初、虎徹さんなりに面倒臭い人だなって思ってましたけど…人一倍努力家で責任感が強くて世話焼きで…温かい人だとわかってからは何だか側にいると楽しくてしかたないんですよ」

「あらま!ハンサムもいい恋してるのねー」

「さぁ?それは秘密です」

「えーもう!」

ネイサンが言ってると名前がスッキリと勝ち誇った顔でバーナビーの所にやって来た。どうやら小さな戦いが終わった様だ。

『バーナビー!あんたはアレ(虎徹)にはならんといてや!』

「アハハ…さすがに僕には無理ですよ」

『そやな!さっ!バーナビー先に虎徹おいて斎藤さんとこ行こか!』

バーナビーの手をとって笑う名前。バーナビーは、そうですねと笑って二人はトレーニングルームを後にした。


「タイガー…あんたいつまで気絶したふりするつもり?二人はいったわよ」

ネイサンが名前にやられて気絶している虎徹に言うと虎徹はむくりと頭を抑えながら起き上がった。

「ったく、バニーの奴。すっかり名前にぞっこんだ。完全無視だアレ、俺の存在を視界から消してやがるっ…!!」

「彼女の世話焼きがハンサムにとって愛情にかわっちゃったなのね。ハンサムには彼女の事しか見えてないのね!可愛いわー」

「名前といる時とかしゃべるだけでも嬉しそうにしてやがんだぜ?べたぼれだからな…おじさん何か複雑ー!」

「とか言いながらハンサムに気つかってるくせに」

「うっせ!」









参加企画サイト 母星

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*あとがき*
バーナビーって難しい…!!虎徹もだけど…以外とネイサン喋らすのが楽しい(笑)14話の新シリーズ突入で楽しみにしてたら何か十ヶ月たってるわバーナビー性格まるまるなってるはOPとED変わってるしOPで折紙くんのスポンサー増えたしスポンサー自体にびっくり吹いちゃうし´`何だか目が離せませんね!






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