ケチャップは応用力がある



ギン「藍染隊長が部屋に閉じこもってから一週間……何してはるんやろ??」








ここは、虚夜宮






今日も何かが起こります





*****



ギン「藍染隊長!!藍染隊長!!」



ドンドンっ(←ドアを叩く音)





ギン「もう!!勝手に入りますよ!!」





ギィ…





ギン「なんや……えらい真っ暗やないの。
…ん?それに何か酸っぱいにおいが…藍染隊長!!電気つけますよ!!」








カチっ








ギン「……………ぎゃああああ!!!!!」





東「どうした!?市丸!!
藍染様の部屋で何をして…………ぎゃああああ!!!!」











その光景は

血まみれの部屋のベッドの上に横たわる……藍染










ギン「ととととと東仙さん!!!!ど、どないしましょ!?!?」



東「おおおおお落ち着け!!!!藍染様がししし死ぬわけ無かろうにぃ!!!!」



ギン「東仙さん!?!?口調が変ですよ!?!?
あなたが一番落ち着いて!!」



東「よし、まず本当に死んでしまったか確認しよう!!市丸!!…頼んだぞ!!」



ギン「嫌ぁああああああ!!!!そういうのばっか、僕に押し付けないでぇええ!!」



東「お前なら大丈夫だ!!!常日頃から目が開いていないお前なら………キツネみたいな目をしたお前ならきっと出来る!!!!」



ギン「え!?いきなり何なのこの人!?!?ケンカをうってんの!?!?」



東「がんばれ〜市丸…後でたくさん油揚げあげるから」



ギン「………なんかもう……泣きたい……(泣)」



藍「二人して私のこと放置ですか……」







「「!!!!!」」











ギン「あ、藍染隊長!?!?!?」



東「ご無事でしたか!?!?」



藍「いや………もうダメ…かもしれない………」




「「え!?!?!?」」



藍「意識が遠のいて…くのが…分かる……んだ………二人共……後は…任せたよ……」













藍染は静かに言った












ギン「そんなん嫌や!!!!!!」



東「い、市丸!?!?」



藍「………ギ…ン…?」





ギン「藍染隊長!!!!『私が天に立つ』って公園のすべり台の上に立って言ってましたやん!!!!
それなのに逃げるんですか!?!?」





藍「…………ギ…ン…」




ギン「確かにあんたはウザいし、面倒くさいし、ぶっちゃけ役に立たないけど!!!!
それでも!!」




東「おい!!市丸!?
なんかもう悪口に聞こえるんだけど!!」




ギン「それでも!!みんな、そんな藍染隊長だから傍に居るんやで!?
バカでアホでどうしようもない人やけど!!
一緒に居るのがホンマは楽しいんや!!!
…藍染隊長が死んでしもたら……誰が天に立つん…??」




東「…市丸……お前……」




ギン「くそっ……!!」




藍「……ギン…要…………ありがとう……」











藍染は微笑みながら瞳を閉じた












東「あ、藍染様!?!?
藍染様ぁあ!!!」



ギン「僕は認めへんで!!!!
こ……こないな別れかたっ……」




藍「えー……認めないって言われても…」











「「!?!?!?」」














ギン「な、何でぇええ!?!?
今絶対死んだじゃん!!!天に召されたじゃん!!!
ある意味天に立ったじゃん!!!」




東「あ、藍染様ぁああ!?!?」





藍「待って!!!今度こそヤバいから!!
…なんだか眠いよ……パトラッ○ュぅうう!!!!」













「「ネ○ぉおお!?!?」」












藍染は再び瞳を閉じた













東「藍染様!!!!瞳を開けてください!!!!」



ギン「また笑ってくださいよ……藍染隊長ぉおお!!!!」



藍「え…こう…??『藍染必殺☆めっちゃスマイル!!』キラーン!!!!」













「「………………」」











藍「…フッ!…どうだい?私のキュートなスマイルは………」


















ギン「………東仙さん…この人のこと射殺してええですか…??」



東「ああ、俺が許可する」










***



ギン「でっ!!!!何なんですか!?!?あの茶番は!!!」



東「フラ○ダースの犬をバカにしないでください。
さっきのシーン、泣けるアニメの名場面ランキング毎回1位なんですよ(某番組から)」



藍「別にバカにしてないよ、私あのアニメ好きだもん!!最終回のあのシーンは100回ぐらい観たもん!!」



東「ひゃ、100回!?!?」



ギ「藍染隊長…基本的暇な人ですからね…」











・・・・・・








東「説明してください」


ギン「そうですよ!!聞きたいことたくさんあるんやけど…」



藍「なぁに〜??」



ギン「殴りたい!」



東「市丸落ち着け。
まず、何で一週間も閉じこもってたんですか?」



藍「なんか…悲しくなっちゃて…もうどうにでもなれっ…みたいな」



東「じゃあ、何で部屋中ケチャップなんですか??」



藍「知らないの??ケチャップは応用力があるんだ!!血みたいになるんだよ!!」



東「じゃあ、何で前髪の先端に豆電球をつけてるんですか??」



藍「へへへ〜♪チョウチンアンコウみたいでしょ!?今日から私の長所なんだ☆」








「「……………」」











東「市丸……もう我々の藍染様はいない……ここにいるのは、藍染様のカッコしたキモいおっさんだけだ…」



ギ「あれ?目がかすんで何も見えないや…(泣)」















こうして藍染隊長とその部下達のアランカルな日々は続いていくのであった










藍「ギン!!要!!私の部屋のケチャップ掃除しといて☆」








ギ「やっぱ、射殺してええですか??」



東「ああ、さっさと殺っちゃって」










……………………………



やらかしました←

えっとですね、前回の話とリンクしてるんですが、
ザエルアポロやらノイトラやらグリムジョーやらウルキオラに言われ放題に言われちゃってやけくそになってしまった藍染様。

あ、ちなみにチョウチンアンコウになるための豆電球はケーズデ○キで購入しました。

そして、ケチャップは藍染様のチョロ毛の長さ×1023個分使いました。



閲覧感謝です!!





 


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