目が覚めたら見慣れない天井が見えた。
 目が覚めて見たのが見慣れない天井だった。
 ということは、自宅以外の場所で寝ていたというわけで、そういう行為自体は特に珍しいものでもない。
 中学、高校では林間学校や修学旅行が普通にあったし、友人の家に泊まったこともそれなりにある。大学に入ってからは、合宿だの課題だのバイトだので寝起きに自宅以外の天井を拝むことはザラだった。
 だけど、大抵はよくあるマンションの白っぽい壁紙だったし、旅館はそれなりに木造だったりしたけど、いま見えているような立派な板目じゃなかった。素人目に見ても良い木材を使用している。しかもしっかりと磨かれていた。
 目の前に天井があるということは、俺の背中側には床があるということになる。しかし、床の固い感触はしなくて、ふかふかの布団に包まれている。よく干されているのか、太陽のにおいがした。
 なんというか、心地よくてまた寝そうだ。
 天井の一点を見つめていると、瞼が重くなってきて耐えがたい。意識とか理性とかそういう普段の自分を制御している部分が、端から蕩けていく感覚を、ふかふかの布団が優しく支えて眠りの底に案内しようとしてくる。
 ごろりと横向きに体勢を変えて二度寝に突入しようとした俺は、視界の端に見えた黒いものにぎょっとした。ちょっぴり背中がぞわっ! ともした。うっかりこの世ならざるモノがいるのかと思ったじゃないか。
「……」
 心拍数が上昇していく中で、見えた黒を凝視する。よく見るとツートンカラーで、形状からして膝だった。膝の上には籠手に覆われた手が置かれている。その手を辿って視線だけを上げると、顔の上半分を兜で隠した伝説の忍が、こちらを覗きこんでいた。
「……小太郎か」
 黒いものの正体が判明して安心した。ほぅと体の力を抜いて布団に全てを預ける。
 しかし、図体のデカイ男が布団脇に正座してて、背景に見えた描き文字が『ちょこん』というのはどうなんだろう。小太郎は犬属性で大型犬でしかも介護犬でしょ、と豪語した姉に洗脳されてるのか俺は。介護犬にしたってラブラドールみたいな大型犬なんだから『ちょこん』はどうかと思うんだが。それでもなんとなく『ちょこん』って擬音で合ってるのは、相手がコイツだからなんだろう。
 って、待て待て。
 何か可笑しくなかったか?
 ちょこんと正座した伝説の忍。の目の前に敷かれた布団イン俺。
 衝動的に掛け布団を跳ね除けた。
「……夢、じゃないのか」
 呟いた声は酷く落胆した音だった。
 認めたつもりだった。
 自分が戦国時代――それも、ゲームの世界へトリップしたことを。
 だけど、やっぱりどこかで夢かもしれないと思っていた。目が覚めたら日本行きの飛行機の中で、俺はアナウンスか客室乗務員のお姉さんに起こされるものだと、非現実的な出来事は非現実な俺の夢であることを期待した。
 期待していた。
 トリップなんて非現実的な現象を受け入れるなんて、そうそう簡単に出来るわけないじゃないか。
 うっそりとした気分を逃がすみたいに息を吐き出す。これで幸せまで一緒に逃げてたら泣く。
 若干へこんでしまったものの、落ち着きは戻ってきたので改めて自分の状況を確認する。
 こんな部屋に寝かされた記憶は、失神したおかげで有りもしないが、ここはたぶん小田原なんだろう。
 目の前に小太郎がいて、その前には北条の爺さんとも会っていて、それで会話したことはしっかり覚えている。あのまま北条の爺さんが帰る先といったら俺には小田原しか思いつかない。
 そういえば俺、すごい運ばれ方したよな。
 さすが伝説というべきか。この世界における忍や武将が上空の凧までひとっとびだったり、炎や雷を発生させるのが標準っぽいから出来て当たり前なのかもしれないけれど。平均よりいくぶん低い身長(いくつかは聞くな。悲しくなるから)とはいえ人間一人を抱えて、木々の間を縫うように飛び移れるなんてどんな運動神経してるんだか。別に羨ましくなんてないけどさ。
 伝説の能力なのか揺れとかは最小限に抑えてくれていたのだろうけど、やっぱり命綱が他人の腕のみというのは心臓に悪い。
 しかも、俺は高いところが苦手だったりする。
 俺の苦手なものランキングで二位以下をぶっちぎり堂々の一位に輝いているくらいだ。
 情けない話、ジェットコースターとかバイキングとか遊園地にある絶叫系と呼ばれるもの全般に俺は乗れない。その昔、無理矢乗せられて最初の落下……というかレールを昇っていく間に気絶するというしょっぱい思い出もある。それからひたすらにそういうものを避けてきたのに、初対面の人間の前で気絶なんて、しょっぱい思い出が更に増えるなんて……。
 高所恐怖症というわけじゃない。高層ビルの上の方から外を見るのは平気だし、飛行機にだって普通に乗れる。東京タワーの展望台にある透明な床の上だって大丈夫。そうじゃなきゃ海外になぞ出られない。足場が不安定だったり、無駄に恐怖を煽る上下運動をしない限りはいくら高かろうが問題ないのだ。
 つまるところ、小太郎に抱えられた状態での移動は俺にとって拷問以上にキツイものは無かった。
 忍の輸送手段が普通にアレだとしたら、早々にお願いしておくべきだろう。
「なぁ、小太郎」
 布団の横で『待て』をしている伝説の忍に呼び掛ける。
 呼ばれて伝説の忍はコテンと首を傾げて。なんでしょうか、とジェスチャーで返事をした。
 うん。可愛い。
 ……じゃないだろ、俺!
 本気で毒されてきてるなぁ。
「さっき、いや時間的にさっきなのか分からないけど、俺をここまで連れてきたようなああいう運び方はなるべく遠慮させてくれ」
「……」
 反応がない。
 ただの伝説のようだ。
 とか言ってる場合でもなかった。
 なぜか首を傾げた角度をキープしたまま、びたりと停止している小太郎。あれ?
「こた? 小太郎さーん?」
「…………」
 ッポン。
 首だけじゃなく体もなんだか傾げられていた小太郎が床と垂直に戻った。かと思えば、何故か右手をグーにして左の手のひらに打ち付けた。ぽん、と。
 この場合の台詞をチョイスするなら「なるほど」か「ひらめいた」になるんだろう。
「何が? って聞いていいか?」
 こくんと頷いて、小太郎は俺を指差した。
 次いでこう、何かを肩に担ぐような、はっきり言ってしまえば俺が気絶する前に小太郎にされた動作をする。
「うん?」
 すぐにふるふると首を振ってから、もう一度俺を指差し、今度は横抱きにする仕種をしてから首を傾げた。
 ええっと。これはもしかして。
「担ぐじゃなくて、横抱きならいいのかって?」
 こくん。
 ひとつ頷く、小太郎。
「頷かれてもな。抱え方の問題じゃないんだって。運び方の問題で」
 横抱きってつまり女子の大半が憧れるお姫様抱っこ、というやつだろ。残念ながら俺はやったことないけど。つーか、俺と小太郎の体格に差がありまくりだからって、男に姫抱っこなんぞされたくない。あんなのは学祭の舞台だけで十分だ。俺の青春そんなんばっかりだけどな!
「……」
「んん? そのジェスチャーは鳥? 小太郎って鳥使ったっけ? いや、鳥なら良いってわけでもなくてさ。俺、高いところ苦手なんだよ。足元がしっかりしてれば平気なんだけど、ああいう木々の枝から枝をぽんぽん跳躍されるのとかはちょっと」
 もぞもぞと手首から先でジェスチャーされて、なんとなく小太郎の言いたいことは伝わった。伝わったが、その提案も却下した。
 僅かにしょんぼりした雰囲気を背負って、それでも小太郎は諦めなかった。
「……」
 ぱくぱくと音の無い唇が動かされる。
 読唇術無理って言ったのにそれかよ。じいっと唇の動きを注視して読み解いたものは。
 ぜったいにおとしません。あんしんしてください?
 別に小太郎が俺をうっかり落とすなんて考えていない。故意にだったら、何らかの理由とともにあるだろうけど、そんな心配はいまのところしていない。
 なんでかと言われれば、俺が風魔小太郎というものを間接的、且つ一方的に彼のことを知っているからなんだけど。たとえそれが実姉という名の第三者の手によってちょっくら歪められた情報だったとしても、この小太郎は落とさない。
 でもな、風魔小太郎さんよ。
「無理。駄目。落とさないって分かってても本気で恐い」
 うん。そのうち慣れるとかもないからな。
 運ばれる度に気絶してたら小太郎にも迷惑だろうし、なによりいつか気絶したまま心臓止まってそうだ。
 …………こくり。
 至極残念そうに頷いてくれた小太郎に、俺は苦笑いを浮かべながら、なんとなく手を伸ばした。
 頭は兜を被っているせいで触っても金属の感触がしないので、頬へ。
 ペットのように抱き上げられたときのように、小太郎の頬をそろりと撫でた。ついでに兜からはみ出てる赤毛を指先に絡める。やわらかさの少ない男の髪は、その頬と同じく手触りは良かった。
 なんかこれクセになりそう。
 本気で小太郎を犬とかそういう愛玩動物的な目で見そうだ。別に侮辱してるわけじゃないからな。
「……」
 小太郎も俺に手を伸ばしてくる。
 恐る恐る、というのがよく分かる手付きで俺の頬に触れた。覆っていた手甲はいつの間にか外されていて。じわりと小太郎の熱が頬に伝わってくる。ゆっくりと慎重に撫でられて思わず笑みが零れた。
 人肌とか他人の温かさって、安心するよなぁ。これが苦手なヤツとか嫌いなヤツなら別だけど。
 お互いになでなで、わさわさ、スキンシップをとる。ああ癒される。小太郎には悪いが、アニマルセラピーならぬ小太郎セラピーだ。
 しかし、手付きが優しくすぎて眠くなるなぁ。小太郎の撫で方って。
「そういや小太郎」
 夢の世界へ旅立ちそうなのを誤魔化して、ふと思いついたことを口にした。
「お前が俺のとこにいるのって、看護? 監視? それとも用事?」
 小太郎だとどれも有り得るし、どれも有り得ない気がする。
「!」
 そうだった! と小太郎が目に見えてワタワタしだした。俺の頬から手を離し、腰が浮いている。
「それはどれが正解だったんだ。うん? ああ、体は大丈夫だ。着替えればいいのか? 違う? なるほど、着替えさせられるんだな」
 何も言ってないのに、小太郎のジェスチャーで言いたいことが何となく分かった。
 俺が喋るのと同時に小太郎が動いていて、ひょいっと立たされ、寝巻きの帯をひっ取られる。次いで着物自体が脱がされたかと思うと、すぐさま違う着物に腕を通された。くるっと帯を回されて、あっという間に結ばれる。襟を整えられ小太郎が満足気に頷いた。
 この間、わずか数十秒。
 凄いな、伝説の忍。
「で、着替えたってことは北条のじい……氏政さまに会う、でいいのかな?」
 頷かれたので、そういうことらしい。
「じゃあ、じいさんじゃない氏政さまのところまで案内してもらっていいか?」
 よしきた! と小太郎が構えるのを、ちょっと待てと制止。
「自分で歩けるから。抱えて移動しなくていいからな」
「……」
 そこで残念そうに肩を落とさんでくれ。
 小太郎に連れられ案内された先は、俺の想像通りに謁見の間(戦国時代ではなんていうんだ?)だった。
 板間の広い部屋にずらっと集められた武将のみなさん。一段高いところにいるのは、ここの城主こと北条氏政公。
 ちょ、小太郎さんよ。爺さんだけじゃなかったのかよ!?
 なんでお偉いさんっぽいのが勢揃いしてるんだ。
 一斉に視線を向けられて、入り口で立ち止まってしまう。
 普段から服飾系に関わっているし、俺自身モデルを務めたこともあるから注目されることに抵抗があるわけじゃない。見られることには慣れているが、向けられる視線に好意的なものが一つも混じっていないとなると、どうしたって進むのを躊躇う。しかも武将の貫禄故か、強面のせいか、もう拷問に近い。一気に心拍数の上昇に伴って寿命が縮んでいってる気がする。
 帰っちゃだめ? と小太郎へと視線をやって、何故かそこには人影など微塵もなかった。
 ちょっとおぉっ!? いきなり放置かよっ。
「おお、来たか」
「あ、はい。お待たせ致しまして申し訳ございません」
 一段高い上座にいる北条の爺さんから声を掛けられて、俺はとりあえずその場で正座した。
 相手は城主。この場合、国主っていうのかもしれないが。正式な礼儀など知らないけど、なるべく非礼にならないようにお辞儀をする。思い浮かべるのは時代劇でのアレコレだ。
「そう固くならずともよいわい。さて、こっちにくるのぢゃ」
「失礼致します」
 言われるままに入室。
 プレッシャーがびしびしと肌に刺さるのを感じながら、爺さんの前まで進んで、再び正座。それから頭を下げる。
 確か、顔を上げていいと言われるまで上げちゃいけなかったはずだ。うっかり頭を上げて「頭が高い!」なんて首ちょんぱは回避せねば。
「面を上げるのぢゃ」
 爺さんの声にゆっくりと頭を上げる。
 ちょいちょい、と手招きされて俺は首を傾げつつ膝歩きで爺さんが指差した場所まで移動する。そこは爺さんの斜め横、なんというか転入生を紹介する時の先生と転入生みたいな位置だった。
 当然、爺さんに体を向けていると微妙に不自然な感じになる。仕方なく、ほんの少し体の向きをずらす。
「さて、皆の者。こやつがわしの腰痛を治してくれてのぉ」
 なぜか嬉しそうに、ちょっぴり自慢気に爺さんが言う。まるで孫自慢か何かに聞こえるが、俺は声を高らかに抗弁したい。
 違います。治してはいません。ちょっと鎮痛剤塗って痛み軽減しただけです。それも市販の薬なんで俺の手柄じゃありません。
 と。
 しかし、ここでそんなことを口にするのは空気が読めなさすぎる。かといって訂正しないと俺が怪我や病気を治せると誤解されるんじゃなかろうか。実際、武将の方々の視線が俺に集中しすぎて身体中に穴が空きそうだ。現代人である俺には視線が重すぎて耐え切れん。
「往くところがないというのでのぉ。わしの客としてこの小田原に迎えることにしたのぢゃ」
「え、ええぇぇっ!」
 うっかり叫んでしまった。
 周囲の視線が殊更に鋭さを増す。
 いやしかし、このくらいで怯んでいられない。ここはちゃんと言っておかないと。
「いや、ちょ、じいちゃん!? 別にそこまでして欲しくて薬塗ったんじゃなくて、そりゃあ住み込みで働けるとこを口利きしてくれたりしたら嬉しいなぁ……くらいは思ったけど、俺ってばこんなお城にお世話になるほどの人間じゃないし。そう言ってくれるのは嬉しいけどそれは分不相応すぎるって! だからえっと、じいちゃんの客なんて大層な扱いされるとどうしていいか分からないからっ。ああっすみません、北条氏政公ですごめんなさいうっかり口が雪崩れ起こしました睨まないでくださいすみません」
 うっかり北条氏政をじいちゃん呼ばわりしてしまった。
 テンパり過ぎて自分でも何を言っているのか分からないままに、つい地での呼び方をしてしまったのは拙いどころじゃあなかった。
 家老や武将やとにかくこの部屋にいる人たちの殆どが「この礼儀知らずの餓鬼が!」と肩膝立てちゃったりしているのは、どうしたらいいんだろう。
 助けて小太郎!
「ふぉっふぉ。気にせんでいいぞい。お前たちもそう殺気立たんでえぇわい」
「すみません。もう本当すみません。何もかもすみません」
「なぁに、わしは気にしとらんわい。寧ろ孫みたいでちょっぴし嬉しかったんぢゃがのぅ」
 髭に手を当てる北条の爺さんは本当に嬉しいのだとわかる笑顔をしていて、俺もなんだか本当の祖父さんを相手にしているみたいで嬉しくなった。
 そのことをやっぱり迂闊にもつるっと口から滑らせたら。
「ふぅむ。ならばわしを祖父と思って接して良いぞ」
「氏政様!?」
 俺もビックリだけど、俺以上に周りの人間が狼狽してくれたので逆に少しばかり冷静さが残った俺は爺さんに突っ込みを入れなかった。別に俺が入れなくても周りが、「何を仰っておるのですか!」とか、「ついに呆けましたか!?」とか、「お気を確かに!」なんて大げさなくらい突っ込み入れまくっている。
 誰か知らんけど、ボケたか、はないだろう。主君に向かって。
「ですが、氏政公」
「むぅ」
「……氏政様」
「ぷい」
 ぷいって何だよもう。いい年した爺さんがぷいとか擬音を口にしながら顔を背けるな。
「…氏政じいちゃん」
「うむ。なんぢゃい」
 爺ちゃん呼びしないだけで拗ねるとか、どんだけおちゃめさんなんだ。小太郎といい、爺さんといい、変なところで我侭というか、可愛いというか。もうこれは爺ちゃんと呼ばないと返事すらしてくれさそうだ。現代人の俺としては『公』をつけたりするのは意識しないと無理なので今後はありがたく爺ちゃんと呼ばせてもらおう。
「俺、本当に住み込みで働ける所を紹介してもらえればそれでいいですよ。あんまり迷惑掛けられないし」
「何を言うか。もうおぬしは孫なんぢゃから遠慮するでない」
 いっそ清々しいほどに言い切った北条の爺さんに、周りの家臣たちも何故か仕方ないといった空気を醸し出し始める。
「仕方ありませんな。風魔殿も認めておられるようですし、我々は何も言いますまい」
 家臣代表なんだろう。爺さんとそう年の変わらない人が、諦めモード全開で頭を下げた。
 背負った苦労人オーラがあまりにも哀しくて、思わず謝ってしまった。
「えっと……なんか、すみません。ホント」
「そうと決まれば……はて、おぬしの名前はなんぢゃったかのぉ?」
 忘れてた!
 なんでか普通に会話が進んで、しかも今まで訊かれもしなかったからスルーしていた。
 そういえば名乗ってなかったよ、俺。
 居住まいを正して、俺は北条の爺さんとその家臣達へ出来うる限り最高の作法を動員して頭を下げる。
「俺の名前は立花葵といいます。氏政公の御厚意に甘え、暫しご厄介になります」
「我が家と思ってゆっくり過ごすとええわい」
 北条氏政は穏やかに笑ってそう言った。
 こうして俺は似て非なる戦国時代において、この北条家は氏政公の居城、小田原城を仮の宿とすることになった。





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