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「んあー…」
「あっちーっスね…」
「……」
「ふー」

じりじりと太陽が照り付けるなか、なまえっちを誘ってストバスをしていた。こんな暑い日に外に出てきてくれるのは珍しかったので、思わずはしゃいでしまう。結果、暑さに堪えきれなくなりコートに座り込んで休憩中なのだが。

「……」
「…なまえっち?」
「…涼太ぁ」

ぽたぽたと垂れる汗をシャツで拭う。完全に寝転がってしまっているなまえっちは汗ひとつかいていなくて、どんな体をしているのかすごく不思議だ。

「涼太、エロいね」
「え!?どっ、どうしたんスか!?」
「涼太美人だし、汗かいてるのも綺麗」
「は、はあ…そっスかね?」
「うん」
「…なまえっちは汗かかないんスね」
「うん。あー、背中にはかいてるよ」
「へー…」
「……涼太?」
「ん?」
「ちかいよ」
「そりゃまあ、近寄ってるっスから」
「ちょ…涼太ってば」
「うん」

なまえっちの両脇に腕を置いて体を倒していく。最初は気だるげにこっちを見るだけだったなまえっちも、俺の髪が当たるくらいになると流石に焦りだした(危機感無さすぎっス)

「おーい…」
「んー?」
「ここ屋外だから」
「じゃあ、家の中ならいいんスか?」
「…ジュースくれたら考える」
「はは、お安いご用っス!」

ぴょんと起き上がってなまえっちの腕を引く。でもそれはもうちょっとバスケしてからっス!と笑って見せれば、なまえっちは溜め息を吐いて「暑いなあ」と太陽を見上げていた。


まあ結局、後から青峰っちが入ってきて、桃っちになまえっちを取られてしまったんだけども。残念。


(なまえとバスケやんの久々だな!)
(うん…っは、も、俺とやって、何が、楽しいの…)
(なまえっちー!パスパス!!)
(ふふ、みんな頑張れー!)




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