ガラスの欠片を拾い集めて





あいつは愛しい妹の名を呼んで、死んだ。


………らしい。聞いた話だから確実かどうかはわからない。あの欠陥製品の言うことだから、怪しい気もしないことはなかったが、嘘を吐く必要がない。
いや、もしかしたら、必要があったのかもしれない。
しかし、今となってはそんなことはどうでもいい。
あいつはもういないのだ。




「……俺はさ」

人間失格――つまるところ、零崎人識は小一時間程の沈黙を破り、喋りだした。

「多分、愛していたんだ。あいつを。絶対なんてもんはねぇけど。必ずなんてもんはねぇけど。それでも確信はあったんだ」「いつ出会ったかなんでどうでもいいくらい、あいつとは遊んでたからな、何年の付き合いだったのかもわからない。知らない、知らなくていい。今更だ」「妹の存在は勿論知ってはいたが、実際に会ったことはねえ。そういや、いつぞやお前が出会った頃は俺を捜してたらしいな。俺が人類最悪の敵だって?お前で十分だったっつーの」「あいつと俺が敵対関係になったのは、俺のせいでもあるんだよ。95パーセントあいつのせいだけどな。自業自得だ。俺に惚れたら火傷じゃあ済まないんだぜ」「とにかく、あいつが幸せだったのなら」
「俺も幸せだったよ」



僕は零崎の告白を黙って聞いていた。







という恥ずかしい文章でした。
あえて深くは語るまい…
私は出人出を推しまくるよ!





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