×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

15
テニス部との勉強会を開催した翌日のお昼休み。
由美ちゃんから尋問を受けています。
「黙っておこうかなって思ってたんだけど、」と前置きをしてから話しだした由美ちゃん。
なぜそういうことになったのかという経緯から説明しよう…。

「とりあえず、私と彼が幼馴染だって幸村くんにばれて、そこからあれよあれよとなんかこんな流れに…。私もついていけないんだよね…」

「ちょっとだけ面白がっててごめんね…。なんだか大変そう…」

「いや、本当に大変なの…」

手に持っていたパンをスッと下ろし、すごく同情の目を向けられる。

「そしてね、次の休みの合宿のお手伝いすることになっちゃって。」

「また大変だ」

昨日の勉強会の後に柳くんから受け取った合宿のスケジュールを見ながら「そうなのー」と返事をする。
柳くんに抗議をしたが、却下され続けてしまったため、わたしに拒否権はないと諦め、しっかりと目を通すことにする。

「とにかく、無事に帰って来てね」

「頑張ります……」

合宿の付き添いなだけでこんなに心配される女子中学生がどこにいるのやら。