トモダチ



分かっていた。

君があの子を好きなことくらい…。

知っていた。

どのくらいあの子のことを好きかくらい…。

だって、僕はずっと君のことを見てきたから。

不意に大声で叫びたくなる。

『君のことが好きだ!』って

もちろんそんな事はしない。だって君に嫌われたくないから。

君にとって僕は気の合う友達で、

クラスメイトで、


それで、、、



それで、、、





…それ以外は何もないけれど

それだけで僕はいいんだ

何もないよりは、ましだから。


-END-





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