闘病生活
「あー頭いてぇ、ひまー。」
何の変哲もない天井を見つめて小一時間。相変わらず最悪の気分だ。
それもそのはずで、俺は今巷で流行っている新型インフルエンザにかかって寝込んでいる。
学校も休んで、今日1日何もやることがない。
というかこの体調ではやれることがほぼ無い。
時計を見ると一時を回っていた。
「はぁ、いつもなら今頃アイツと一緒に弁当食ってるのに、、、」
美味しそうにメシを頬張るアイツの顔を天井に映し出す。
優しくて、面白くて、可愛くて、愛おしくて、、、
そして、俺のことをただの『親友』としか思ってないアイツ。
きっと今も弁当を食べながら友達に笑顔を向けているんだろう。
「あー、頭いてー。」
ひどく頭と胸に痛みを感じた気がして、布団を大きく被った。
ひどい痛みを感じるのは今猛威を奮っているインフルエンザと信じて目を堅く閉じた。
そんな俺がその後来たアイツからのお見舞いメールにはしゃいだのは言うまでもない。
-END-
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