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「そう、それでいきなり涼也に告白されて無理やりキスされたってこと!」


次の日の朝、俺はだるくなった腰をマッサージされながら昨日のことを翼に説明していた。

「じゃあ俺が見たのは無理やりされてたとこだったってことか?」
「そうそう!なのに人の話きかないで、腰が動かなくなるまでヤりまくるし」

言葉では憎まれ口を叩いてるけど心のなかではホッとしてた。
昨日の翼はこの世のどんなものよりも怖かった。
だけど今日になっていつもの翼になってて本当に安心した。
もう嫉妬させないようにしよう。

まぁコレはさせようと思ってさせたわけじゃないし、しょうがないけどさ。

「でも春斗だっておねだりして鳴いてたじゃん」

そう言ってニヤリと笑ってくる。
頬が蒸気してくのがわかった。

「あ、あれは仕方なかったんだよ」
「俺は結構楽しかったな。またローター使ってやろうぜ」

一瞬、翼の顔が昨日みたく怖い顔になった気がした。だけどそれは一瞬で、すぐにいつものニコニコ顔になった。

「俺はもうこりごりだね。一生やんねー」

だけど心のどこかでもう一度やってみたいと思っている自分がいることに気づいた。
俺ってもしかしなくてもドM?

「春斗」

名前を呼ばれたから、ん?と顔をそっちにむけたらそっと唇が触れた。

今までで一番、優しくて甘くてとろけるようなキスを。




end

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