3 「ぁッ、ぅあ……」 いきなり耳朶を甘噛みされ、小さく声が漏れた。 耳殻に舌がはいり厭らしい音が鼓膜に響く。 そのまま首筋へとキスをおとされてぴくりと自然に腰が揺れた。 「ふっ…ぁン……」 そして着ていたシャツを捲り上げられ腕を一縛りにされてしまった。 ピンクに色づいた粒にそっと触れられ、自身が張り詰めていくのがわかる。 指の間でこねくりまわし弄ばれた乳首は赤い果実のようにぷっくりと腫れていた。 「ひゃっ……ンン……」 すっかり勃って感じやすくなっている乳首に、濡れた感触がして喘ぎ声をだしてしまう。 そのときやっと翼が口を開いた。 「……今日、涼也とキスしてただろ」 その返事が意外な言葉で頭のなかが真っ白になってしまう。 翼の声がいつもより低く、優しさがこもっていないことに身震いがした。 「え、あれは違……」 「嘘つくな、俺は見てたんだ」 ……確かに涼也とキスはした。 だけどアレは俺の意思でしたんじゃなくて向こうがムリヤリしてきたんだ。 そう伝えようとしても翼が怖すぎてうまく説明できない。 「……だから、アレは違くて…」 言いたいことはたくさんあるけど声にならない。 声が震える。 これじゃ余計怪しくなってしまう。 「何が違うんだ?俺に隠して浮気してたくせに」 「違ッ……」 すると翼の瞳がより一層鋭くなり、俺の顎をつかんでこう言った。 「じゃあ認めるまで身体でわからせてやるよ」 |