7 「ゴメンゴメン、やりすぎちゃったよ」 俺は30分くらい気絶してたらしい。 そりゃそうだよ。 慣れてないのにいきなりローターつかったりしたら、おかしくなるに決まってる。 「もういいです。俺は帰ります」 さっさとこの家からでたほうがいい。 じゃなきゃまた何かされるかもしれない。 そう考えるだけで、震えるような疼くような気がした。 「待てよ。告白の返事きいてないんだけど」 「聞くもなにも、男に興味はありません」 何でこうなったんだろう。そうだ、定期入れを落とさなければ良かったんだ。 俺は肩をガックリと落とした。 「あんなに感じちゃってたのに?」 佐々木さんは勝ち誇ったような顔をして言った。 その途端、顔がみるみるうちに赤くなっていく。 怒りや恥ずかしさで震えていると。 「まあいいや。家が近所みたいだし、またいずれ会うと思うから」 そうだ。 結構家近いんだった。 極力会わないように、と思ってもそうは行かないよなぁ。 「俺は一生会いたくないです!もう帰ります!おじゃましました」 玄関に手をかけ外にでようとしたら後ろから声がした。 「俺、好きな子には猛アタックするタイプだから。覚悟しとけよ」 俺は顔を真っ赤にして外へ飛び出した。 end ×
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