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「ンァ、んんッ…ぁぁッ……」

指の数はどんどん増え、ついに3本になってしまった。
中で指をバラバラに動かされ気持ちよくてつい、腰をふってしまいそうになる。
先走りが溢れ出てきて下着はもうたくさん濡れていた。
でもその先走りが滴ることでさえ快感になってしまう。

「ぁあ、ン、ふぁ……」

ここが電車だってことなんかすっかり忘れ、喘ぎ声をだしまくる。
前後左右の人はちら、とは見てくるけど痴漢に見慣れてるのか気にとめない様子だ。

「ンン、また、イッちゃ…ぁン……」
「いいよ、イッても」

そう言うと前立腺ばかりせめてきた。
秘部からはグチュグチュと卑猥な音が聞こえてくる。
「ヒャゥ、ァ、や……アァァン!」

2度目の絶頂を迎えた。

「お尻だけでイッちゃうなんて君は素質あるなー」

窓を見たら、男が悪戯な笑みで俺のことを見ていた。何か言い返してやりたかったが頭がうまく回らない。
そうこうしていると電車のアナウンスが流れ、次は終点だと告げた。
後ろの男は俺のズボンをなおしてくれ、手に小さな紙を渡された。
何だろうと思ってたら電車のドアが開き、いっせいに人が降りていく。
流れるように俺もでるとさっきの男の声が耳元にきこえた。

「君とまた会いたいから、よかったら連絡して」

そう言い残し、そそくさと行ってしまった。
手に持っていた小さな紙を見てみる。
そこには名前と電話番号がかいてあった。

あの人の名前、佐々木拓真っていうんだ……。
そう思い小さな紙をポケットにしまって歩き出した。
まだ疼く身体を引きずりながら、俺は高校に向かったのだった――。

end


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