3 それでもまだ理性は残ってたため小声だけど強く言い返した。 「お前みたいな変態に、教えたくなんかないッ……!」 「随分と強気だねー。だけどココはもうびしょびしょになってるよ?変態なのは君だったり」 といじわるい笑いのこもった声で囁く。 目線を下に移すと完全に反り上がった自分の欲望があった。 とたんに身体中が熱くなる。 公共の場でこんなふうにしてることが恥ずかしいし悔しかった。 ふと窓の外を見るとちょうどトンネルに入り後ろの男の顔が見えた。 長身でビシリとスーツを着こなした20代後半くらいの男だ。 顔も美形でかなりモテそうなのに何で俺なんかに手をだしてくるのかがわからない。 じっと窓越しに見つめていると目が合ってしまった。ニヤリと笑うと亀頭をひっかかれ危うく達しそうになる。 「……ァッ!」 こんなとこで達するわけにはいかない。 声は気付かれなくても独特の臭いがしたらきっと気付かれてしまうだろう。 そのあとも裏筋をなぞられたり根元を扱かれたりさんざんやられた。 「も、もう…ンッ、やめてください……!」 キッと睨みながら言ったけど声は涙声で震えている。 「やめたら辛くなるのは君だけど……。それでもいいの?」 もしココが電車のなかじゃなければやめてほしくない。 このまま気持ちよくなりたかった。 でも俺だって理性やプライドはある。 そのわずかに残ってる理性でここまで保ったんだ。 それなのに男は俺の理性をなくそうとしてるみたいにどんどん追い詰めてくる。 もうヤバい。 そろそろ限界だ。 |