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抱きしめられたまま固まってたら、ベッドに放りなげられた。
ギシ、とベッドが軋む音がする。

すると俺のうえに尚哉が四つんばいになってのってきた。
もう何が何だかわからなくなった俺は混乱して、身体を起こそうと思っても思うように動かない。

「ずっと黙ってようと思ってたんだけど、我慢できなくてさ」

尚哉の言葉が理解できない。

「兄貴も男同士は初めてだと思うから、実は手助けするアイテムも持ってきたんだぜ」

男同士……?
初めて……?

その言葉をきいて本能的になのか、これからされることが想像できた。
そんなことを考えて真っ青になってるだろう俺の目の前に小さな小瓶が差し出される。
その小瓶の中には幻想的なピンク色をした液体がはいっていた。

尚哉はその瓶のふたを開けて俺に飲ませようとしてくる。
とたんに今まで混乱して動けなかった身体が危機を察してか動くようになり、逃げようと身体を起こそうとした。
だけどいとも簡単にがっしりと腕をつかまれ抵抗するすべをなくす。

「コレ飲んで俺に任せてくれればいいからさ」
「おい、やめろよ尚哉……!どうしちゃったんだよ!」
じたばたと子供みたいに手足を動かしても逃げられそうにない。

「暴れるなって、……しょうがないな。こうするしかないか」

尚哉はピンクの液体を自分の口に含み、俺の顔に近づいてくる。
何するんだ?と思う暇もなく、口づけをされて液体を口の中に流し込んできた。
これが毒かもしれないから飲みこまないように必死だったけれど、息苦しくてついゴクリと飲んでしまう。

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